マイリトルゴート
まいりとるごーと
『マイリトルゴート』は、『PUI PUI モルカー』を手がけたアニメーション監督・見里朝希が、東京藝術大学大学院の修了制作で監督した短編パペットアニメーション。グリム童話『オオカミと7匹の子ヤギ』を題材に、フェルト人形を用いて10分弱のショートフィルムで虐待問題を描いた。
概要
2018年に見里朝希が東京藝術大学大学院の修了制作で監督した短編パペットアニメ。グリム童話『オオカミと7匹の子ヤギ』を題材に、10分弱のショートフィルムで虐待問題を描いている。テンポのよい展開、多様な解釈を促す脚本、そして『PUI PUI モルカー』にも受け継がれる子ヤギたちのかわいらしい毛並みや表情は必見だ。
しかし、ホラーと暴力の要素が全編に散りばめられているので、『PUI PUI モルカー』とはまた違った印象を残す。見里監督の世界観に引きこまれる作品となっている。
国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF &ASIA) 2019」では、ジャパン部門優秀賞を受賞。ほかにも、「メクネス国際アニメーション映画祭 2019」(モロッコ)で最優秀学生映画賞、「学生CGコンテスト 2019」(日本)ではアート部門最優秀賞・エンターテイメント部門最優秀賞など、多数のアワードを受賞している。
「SSFF & ASIA 2019」ジャパン部門優秀賞受賞時のコメントで見里は、「見て欲しいポイントは人形の顔の表情です。撮影の際は人形の生き生きとした表情や動きを表現するために、1秒24フレームを徹底してコマ撮りを重ねていきました。特に苦労したところは後半にあるアクションシーンです。6体の人形を合体させたり、ダイナミックにカメラを動かしながら撮影しました」と語っている。
また当時、自身が影響を受けた作品として、TVアニメ『おくびょうなカーレッジくん』、映画『コララインとボタンの魔女』を挙げている。
2021年2月4日、ショートフィルム専門のオンラインシアター「ブリリア ショートショートシアター オンライン(BSSTO)」で、同年2月28日までの無料配信が発表された。
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