オーストラリア発のクィアSFアニメ映画『レズビアン・スペース・プリンセス』の本予告編が公開された。
映画は10月2日(金)から、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開される。
あわせて、新たな場面写真と、ライターのISOさん、アニメーションジャーナリストの数土直志さん、ジャーナリストの竹田ダニエルさん、アニメーション作家/映画監督の久野遥子さん、クリエイターの松澤海優さんによるコメントも解禁された。
元カノを救うため、引きこもりプリンセスが銀河へ
『レズビアン・スペース・プリンセス』は、惑星クリトポリスに暮らす内気な王女・サイラを主人公にしたSFコメディ・アドベンチャー。
クィアカルチャーと現代社会へのシニカルなユーモア、国内外のアニメーションからの影響を混ぜ合わせながら、「自分を愛すること」を物語の中心に据えた作品だ。

『レズビアン・スペース・プリンセス』
23歳の誕生日、賞金稼ぎの恋人・キキから「愛が重すぎる」と振られたサイラ。失意のなか引きこもる彼女のもとへ、ある日キキが誘拐されたとの連絡が入る。
誘拐犯は、かつて宇宙最強を誇った「ストレート・ホワイト・メイリアンズ」。キキを救うためには、24時間以内に伝説の武器「ラブリュス」を持ってくるよう要求され、サイラは銀河を巡る旅へ出ることになる。
今回公開された本予告は、パーティーの開始を告げるようなファンファーレと共にスタート。サイラとキキの出会いや別れ、キキの誘拐を経て、サイラが宇宙へ飛び出していく姿が描かれる。
元・宇宙人最強のホワイト・ストレート・メイリアンズがキキに「誰?」と一蹴される場面や、ピンク色のスライム状の謎の生物など、本作らしいブラックユーモアも確認できる。
『少女革命ウテナ』などから影響を受けベルリン国際映画祭でテディ賞受賞
監督/脚本を手がけるのは、本作が長編デビューとなるリーラ・ヴァーギースさんとエマ・ハフ・ホブスさん。
本作は、南オーストラリア映画公社(SAFC)、アデレード映画祭、Screen Australiaによる低予算長編映画の育成プログラム「Film Lab: New Voices」から生まれた第2作。SAFCによれば、南オーストラリア州で制作された初の長編アニメーション映画でもある。

サイラ
2025年の第75回ベルリン国際映画祭では、クィア映画を顕彰する「テディ賞」の長編映画賞を受賞。パノラマ部門観客賞でも2位に入った。
同年のシッチェス・カタロニア国際映画祭では、Noves Visions部門の最優秀作品賞を共同受賞したほか、Anima't(アニメ・コンペティション)部門の長編アニメーション映画賞も獲得。2026年のAACTA AwardsではBest Indie FilmとBest Original Songを受賞している。

キキ
リーラ・ヴァーギースさんとエマ・ハフ・ホブスさんは公式Q&Aで、世界観やキャラクターデザインへの影響として『少女革命ウテナ』や『美少女戦士セーラームーン』などの名前を挙げている。
ISO「クィアパーソンが楽しく安心して笑えるこんなコメディがほしかった」
今回の本予告公開にあわせ、5人の著名人からコメントも到着した。
ISOさんは「下品で毒っ気もありつつ、クィアパーソンが楽しく安心して笑えるこんなコメディがほしかった」と評価。
久野遥子さんは『少女革命ウテナ』のパロディに触れながら、「ギャグを隠れ蓑にしつつ、自分だけの力で自分の中の武器を取り出すなんてメッセージ、強いエールで嬉しいです」とコメントしている。

元・宇宙人最強のホワイト・ストレート・メイリアンズ
自身がレズビアンであることを公表している松澤海優さんは、クィアの登場人物が偏見や生きづらさだけを背負うのではなく、「普通に恋をして、振られて、ダメな元カノに振り回されて、冒険をする」点に言及。
物語についても「『元カノを救うための大冒険』だと思っていたのに、本当に救われていくのはサイラ自身」と評している。
『レズビアン・スペース・プリンセス』は10月2日(金)から全国順次公開。上映時間は87分、配給はライツキューブが担当する。





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