体験型展覧会「地獄に堕ちる展」が、11月28日(土)から12月27日(日)まで大阪・なんばパークスミュージアムで開催される。
国宝『地獄草紙』や重要文化財『六道絵』をはじめ、古くから日本で描かれてきた地獄絵を、最新の映像技術や高精細なデジタルアーカイブ技術によって再構成する展覧会だ。
来場者は“亡者”として死後の世界を巡り、地獄に迷い込んだかのような没入感を体験できる。
【画像】展覧会で体験する“地獄巡り”“亡者”として地獄の最深部へ 死後の世界を辿る展覧会
「悪いことをすれば、地獄に堕ちる」。
「地獄に堕ちる展」では、そんな誰もが一度は耳にしたであろう地獄のイメージを、古典美術と現代の体験型演出から紐解いていく。
会場では「死」を起点に、本展が「肉体の解体を見つめる」と位置づける「九相図(くそうず)」や、「中有(ちゅうう)」、生前の行いを裁く「十王裁判」、そして「八大地獄」へと至る道のりを辿る。

監修をつとめる田村正彦さん
監修をつとめるのは、中世文学や絵画から日本の地獄文化を研究する大東文化大学准教授・田村正彦さん。
著書に『描かれる地獄 語られる地獄』『てくてく地獄さんぽガイド』などを持ち、テレビ番組「マツコの知らない世界」でも日本の地獄文化を紹介してきた研究者だ。
国宝『地獄草紙』の鬼や亡者が巨大スクリーンで動き出す
展示の見どころとなるのが、古典の地獄絵を現代の映像表現へと変換したイマーシブ体験だ。
巨大スクリーンでは、地獄絵に描かれた鬼や亡者たちがアニメーションとなって動き出す。

亡者として辿る、死後の世界
企画制作と空間プロデュースには、映像制作会社・KOO-KIが参加。同社は2025年の大阪・関西万博でも、関西パビリオン「HYOGO ミライバス」など4つのコンテンツ制作に携わっている。
題材の一つとなる奈良国立博物館所蔵の国宝『地獄草紙』は、12世紀、平安時代から鎌倉時代にかけて制作された絵巻。
仏教では、生きるものが因果応報によって輪廻転生する6つの世界を、地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天の「六道」とする。『地獄草紙』では仏典『起世経』などをもとに、黒と赤を基調として地獄で罪人が責め苦を受ける様子が描かれている。

蘇る“責め苦”のイマーシブ体験
重要文化財『六道絵』も実寸大で高精細再現
さらに会場では、TOPPANのデジタルアーカイブ技術を活用し、文化財を実寸大の高精細な再現物として展示する。

文化財を実寸大の高精細な再現物として展示
展示されるのは、極楽寺所蔵の重要文化財『六道絵』、奈良国立博物館所蔵の国宝『地獄草紙』、長岳寺所蔵の奈良県指定文化財『大地獄絵』など。
なお、国宝や重要文化財の原物が展示されるわけではなく、『六道絵』『地獄草紙』『大地獄絵』はいずれも高精細な出力物として紹介される。
TOPPANは1997年から文化財のデジタルアーカイブを活用したVR技術の開発に取り組み、これまで国宝を含む国内外の文化財を題材に60本以上のVR作品を制作。近年では16K VRなどを利用した文化財のデジタル活用も進めている。
「地獄に堕ちる展」は11月28日(土)から12月27日(日)まで開催。入場料は一般・大学生2800円、高校生以下1500円。チケットは8月27日(木)から販売されている。



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イベント情報
地獄に堕ちる展
- 開催期間
- 2026年11月28日(土)~12月27日(日) 11:00~19:00
- ※開催期間中無休
- ※最終入場は閉館の30分前まで
- 会場
- なんばパークスミュージアム
- 〒556-0011 大阪市浪速区難波中 2-10-70 なんばパークス7F
- 主催
- 地獄に堕ちる展製作委員会
- 企画制作
- KOO-KI
- 企画協力
- TOPPAN
- 協力
- BCテレビ
- 入場券
- 前売・当日共通 一般・大学生:2,800円 高校生以下:1,500円
- ※3歳以下無料(未就学児の単独入場はご遠慮ください)
- ※料金は税込み
- チケット発売
- 8月27日(木)12:00よりローソンチケットにて販売開始
◆地獄に堕ちる展とは
「悪いことをすれば、地獄に堕ちる」
幼い頃に聞かされたその教えを、私たちはどこかで覚えています。
そんな老若男女すべての人が存在を知っている「地獄」。
しかしながらその道のりや、そこで何が待ち受けているのかを
私たちはどれほど知っているでしょうか。
古来、地獄は悪事への戒めとして恐怖を描くと同時に、
死の先にある不安に対して、人々が思い描いてきた答えでもありました。
将来への不安や不確実性が増す現代において、
人はなぜ“怖いもの”に惹かれるのか。
本展は、ただ恐ろしいだけではない、
人々の想像力と死生観が生み出した地獄の姿を、
没入感ある体験とともにご紹介します。
――そして、その旅の果てに待つのは。
全員、地獄いき。
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