『アバター 伝説の少年アン』ガチ勢が『マジック:ザ・ギャザリング』の統率者戦目線からカードを解説してみた

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タナカハルカ
『アバター 伝説の少年アン』ガチ勢が『マジック:ザ・ギャザリング』の統率者戦目線からカードを解説してみた
『アバター 伝説の少年アン』ガチ勢が『マジック:ザ・ギャザリング』の統率者戦目線からカードを解説してみた

『マジック:ザ・ギャザリング』×『アバター 伝説の少年アン』コラボ収録カード

ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社のトレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング(MTG)』と、アニメ『アバター 伝説の少年アン』のコラボセットが、11月14日(金)よりプレリリースを迎えます。

日本のアニメよりも、なぜかアメリカのアニメを観て育ち、統率者戦を愛するカードゲーマーの私、タナカハルカにとって、まさに待望のコラボ!

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』メインビジュアル

とはいえ、『アバター 伝説の少年アン』も統率者戦という『MTG』の遊び方も、あまり日本では主流とは言い難い現実が……ちょっと悲しいけど、そんなことを言っている場合じゃないです!

この記事では、『MTG』プレイヤーに向けて、『アバター 伝説の少年アン』と統率者戦の両方の魅力を伝えるべく、私なりの目線で収録カードの一部を紹介していきます!

『アバター 伝説の少年アン』ってそもそも何なの? テーマは「大いなる責任と子ども」

まずは『アバター 伝説の少年アン』について少し解説していきましょう。本作はアメリカのケーブルテレビ局・ニコロデオンが制作し、アメリカでは2005年に放送開始、全3シーズンで完結したアニメシリーズです。

この作品を語るうえで欠かせないのが水・土・火・気の4つの属性のいずれかを操ることができる者たち「ベンダー」。今回のコラボでは、そんな水・土・火・気の個性を軸にカード能力がデザインされています。

主人公は、青い矢印が特徴的な少年・アン

《最後の気のベンダー、アン》

彼は100年前、4つの属性すべてを操れる唯一の存在「アバター」になりますが、修行のために子どもらしい生き方や日常を奪われ、世界を背負うというプレッシャーに耐えきれず失踪──長い間、氷の中で眠ることになります。

その間に火の国が他国を侵略し、歴代のアバターによって守られていた平和な世界は戦乱に包まれていってしまいます。

やがてアンは、南の水の部族の兄妹・カタラサカに出会い、氷の眠りから目覚めます。彼らと旅を続けながら、火の国の暴君・オザイに立ち向かうことになるのです。

《水の技の天才、カタラ》

《勇敢なブーメラン使い、サカ》

《火の王オザイ》

この物語のテーマの一つが「責任」です。

前回の『MTG』の大型コラボ(ユニバースビヨンド)では『スパイダーマン』が登場。この作品には「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という名言があります。

これはスパイダーマンというヒーローだけではなくマーベルヒーロー全体の理念として理解されているキーワードです。

《大いなる力には......》

『アバター 伝説の少年アン』でも、アンは世界を救う“スーパーヒーロー”として描かれます。しかし彼は、重すぎる責務に耐えられず一度逃げてしまう。子どもに背負わせる「責任」というテーマが、リアルな弱さとともに描かれます

誰もがスーパーヒーローのように責任を全うできるわけじゃありません。時には責任よりも、自分の信念を優先してしまう──アンはそんな葛藤を通して、自分らしさを見つけていくのです。

全61話と少し長めですが、観終えるころにはこのコラボが“自分事”になります。ぜひご視聴を!

楽しいジェネラルの条件──それは美しさ、政治力、ヘンテコな勝利

ここからは、『アバター 伝説の少年アン』の物語にも触れつつ、統率者戦プレイヤーの視点から注目カードを紹介していきます

まず前提として、私が統率者デッキを組む際に重視するのは「フレーバーの美しさ」「政治力」「ヘンテコな勝利」の3点です。

例えば、好んで使用している《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》というジェネラル。名前からして最高ですが、一般的にはジェネラルとしては使用されないカードです。しかし工夫して使うと統率者戦では最高に楽しいカードになります。

《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》

このキャラクターは、魔道士でありながら《地獄料理書》というレシピ本も出版する料理人。主な能力は「食物2つを生贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。それは自身に6点のダメージを与える」というものです。

《地獄料理書》というカードは手札を捨てることによって食物・トークンを生成するという能力を持つので、基本的に2枚のカードをセットで使うことによって力を発揮します。フレーバーとしては「ヤバい料理を作ってクリーチャーに振る舞ってダメージを与える」という感じですね。

《地獄料理書》

ただこのデッキは、クリーチャーを強化して他プレイヤーを殴ることもできないし、食物で与えられるダメージはクリーチャー限定なので単純にバーン戦法で勝つこともできないし、特殊勝利の方法もありません。

一体どのように立ち回るのかというと、ゲーム序盤は敵クリーチャーを除去することに徹します。他プレイヤーに「どうする?このクリーチャー厄介なので私が焼いときましょうか?」と“政治活動”を行うのです。

そうやって他のプレイヤーにゴマを擦ると、ヘイトが自分に向きにくくなります。それに盤面だけ見れば明らかに脅威ではないので基本的に序盤は放っておかれます。

そうやって、みんなが勝手に殴り合っている間に準備を進め、《ぬいぐるみ人形》のようなダメージを受けるとその分のダメージを対象のプレイヤーに跳ね返す能力を持ったカードに料理を食べさせて、ヘンテコな勝利を目指していくのです。

《ぬいぐるみ人形》

さて、いきなり本筋とズレてしまいましたが、これから注目のカード達を紹介していきます。

ちなみに統率者ブラケットの目安は2~3となっております。お楽しみ重視、でもちょっとだけ勝ちにもこだわります

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