なぜドナルドは広告の場から姿を消したのか?
実は、アメリカでは、ドナルドの存在が危ぶまれた大きな出来事がある。
2010年に「50年もの間、子どもたちを不健康な食品に誘導してきた」と消費者の権利や安全を守るため企業活動を監視する市民団体のコーポレート・アカウンタビリティー・インターナショナルがドナルドの存在を批判。
マクドナルド側はそれに反論したものの、その騒動と前後して、ドナルドはテレビCMの舞台から退場し、会社が実施するチャリティーの各種催しや健康増進キャンペーンへの参加に限定されるようになった(外部リンク)。
恐らく、ドナルドが最後にCMに出演したのは、2013年に放映された次のCM映像である。
また、2016年には、森や学校の近くなどの不気味な場所でピエロが多数目撃される事件(2016 clown sightings)が世界中で発生し、ドナルドを公の場に登場させる機会を減らすとマクドナルド公式が発表していた(外部リンク)。
そういった経緯もあってか、近年は、国内でも保育園・幼稚園・小学校向けに実施しているイベント「ハロードナルド!」や、病気の子どもとその家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」の関連のイベントなどへの出演に留まっていたドナルド。また、日本でもCMで見られる機会があるのだろうか。
※記事初出時、一部記述に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。

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