株式会社ポケモンが3⽉14⽇(⾦)の「世界睡眠デー」を記念して、世界7ヶ国で実施した睡眠に関する調査の結果を公開した。
調査は睡眠ゲームアプリ『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』の1700万⼈のユーザーデータをもとにしている。
調査のテーマは、平⽇と休⽇の入眠/起床時刻のずれを指すソーシャルジェットラグ。ほか、世界平均の入眠時刻および起床時刻、睡眠リズムの正確さなどを調査している。
なお、日本の平均睡眠時間は平日7時間1分、休日7時間28分。前回調査からは伸びているものの、依然として世界ワースト1位となっている。
【画像】ポケモンが公表した睡眠に関する調査結果日中眠たい理由は「ソーシャルジェットラグ」かも?
春が近づくこの頃、春眠暁を覚えず、心地よい眠りによって朝日に気づかず寝坊してしまう人がいるかもしれない。
反対に、夜十分に寝たはずなのに、日中眠気が襲ってくる人もいるだろう。その原因が、本調査が着目しているソーシャルジェットラグだ。
ソーシャルジェットラグとは、まるで時差ぼけのような状態が引き起こされる症状で、社会的時差ぼけとも⾔われている。
調査に参画した睡眠学者の柳沢正史教授
ソーシャルジェットラグを測る指標として、入眠時刻と起床時刻の中央の時刻であるミッドスリープタイム(睡眠中央時刻)がある。
平⽇と休⽇のミッドスリープタイムを比べることで、ソーシャルジェットラグを評価することができる。
そして、可能な限り平⽇と休⽇のミッドスリープタイムがずれていない状態が理想だという。
イラストで見るミッドスリープタイム
⼈間は本当に睡眠が充足していれば、それ以上眠ることはできない。週末に寝すぎて調子が悪く感じたり、平日朝の寝起きが辛いのは、ソーシャルジェットラグによる典型的な症状だ。
具体的な指標として、⼀般的に、休⽇の睡眠時間が平⽇よりも2時間以上⻑いと、平⽇に睡眠不足に陥っていると考えられるという。
「ソーシャルジェットラグ」に当てはまる条件とは?
本調査では、ミッドスリープタイムが1時間以上ずれている状態をソーシャルジェットラグの該当者と仮定。
その場合、世界でソーシャルジェットラグの該当者は26.1%となり、4⼈に1⼈以上が時差ぼけ状態に陥っている可能性がある。
ソーシャルジェットラグ該当者の世界平均と日本の平均
⽇本においてソーシャルジェットラグの該当者は16.5%と、世界平均よりも少ない傾向にある。
ただし世代別で比較すると、若年層ほど該当者の割合が⾼い。60代の3.1%に対して、10代は26.0%がソーシャルジェットラグに該当している。
なお、ソーシャルジェットラグの該当者は、「⽇中も眠気を感じることがある(57.6%)」、「時間的には十分に睡眠をとっていても、寝足りないと感じることがある(42.9%)」といった悩みや症状を⾃覚していることが、被該当者より多い。
症状を実感するのは「朝、起きた瞬間(60.4%)」、「午後、仕事・勉強などをしているとき(36.1%)」などだ。
ソーシャルジェットラグの症状
もしあなたが上記の悩みや症状を⾃覚していて、それを実感するタイミングが当てはまっていた場合、ソーシャルジェットラグの該当者である可能性は十分にある。

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