もちひよこ×ミミックがチャットAI作成サービス「EmemeAI」でAIキャラに転生!?

「推しキャラともっと仲良くなりたい」その一心で会社を立ち上げ

もちひよこ ただそうなると、AIキャラクターの著作権の扱いとかは正直気になりますね。つくったAIキャラクターの商用利用について、個々に可否を設定できるようにしたほうが良さそうかも。

あと、オリジナルの3Dアバターと二次創作の3Dアバターの扱いをどう分けるかも大事ですよね。

こじじ おっしゃる通りです。ご指摘いただいた点はサービスの課題にしていて、すべてのクリエイターの方に安心してお使いいただけるよう、システム・ユーザーマネタイズ・権利保護などの面でも、今後「EmemeAI」をさらにアップデートしていくつもりです。

実は、「EmemeAI」を開発しようと思った経緯と“二次創作”は切っても切れない関係にあるんです。元々、私自身が同人誌を描いていて。「新潟コミックマーケット」という即売会で、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』の同人誌を頒布してたりしていたんです。

自分の好きなキャラクターにAIを組み込むことで、推しともっと仲良くなりたい」……株式会社Ememeは、その一心でつくってしまった会社なんです。

もちひよこミミック え~!すごい!! 

こじじ ありがとうございます(笑)。なので、「コミックマーケット」のような二次創作文化が盛り上がった結果、版元の売れ行きが上がったように、「EmemeAI」も権利者側と相互に利益のある関係にできたらいいなと、個人的には思ってます。

もちひよこ そうなったらめっちゃ楽しいですね!

ミミック そういえば、公式サイトには、並行で開発中のAIシミュレーションゲーム『EmemeTown』の紹介として「まるでトゥルーマン・ショーのようなAIキャラクターのリアリティードラマをつくることができます」って書いてあるじゃないですか。

映画『トゥルーマン・ショー』は、主人公が自分の人生はつくりものであると気づく話でしたが、「EmemeAI」のAIキャラクターも「自分はAIだ」「これはゲームだ」って気づくことってありえるんですかね?

『トゥルーマン・ショー』

こじじ いや実は、ゲームエンジン・Unreal Engine5のデモで、リアルな街に大量のAIキャラクターを歩かせてるものがあって。

海外のゲーム実況者が、道を歩いてるAIキャラクターに「お前はAIだし、この街はビデオゲームの虚構の街だぞ」って言って回る動画があるんですが、どのキャラクターもそれを信じなかったんですよね。「何言ってんだ。俺はコードなんかじゃない、本物の人間だ」みたいな。

I Tried to Convince Intelligent AI NPCs They are Living in a Simulation

もちひよこミミック へー! 面白い!

こじじ 個人的には、多くの大規模言語モデル(LLM)は、AIであることを告げられた上で訓練を受けているので、どのAIも自分がAIであることを知ってると思いますよ。 しかし、それを明言しないようつくり手に命令されていれば、このデモのようにキャラクターは自分がAIだとは言わないようにするんじゃないかと思います。

ただ実際、将来的にどうなっていくかは、全く未知数ではありますね。

コトブキヤのアバターもAIキャラ化!

「EmemeAI」でAIキャラクターにする3Dアバターは、ユーザー自身がアップロードするほか、初期アバターから選ぶことも可能。

さいとうなおきさん、寺田てらさんら人気イラストレーターがデザインした、ホビーメーカー・壽屋(コトブキヤ)の3Dアバター7体をAIキャラクター化できる。

さいとうなおきさんがデザインしたアバター「イリオ」/© KOTOBUKIYA

寺田てらさんがデザインしたアバター「RaMuDa」/© KOTOBUKIYA

また、「EmemeAI」のリリースに際し、真綿スピカさんらVTuberたちも自身のAIキャラクターを作成。10名以上のVTuberのAIキャラクターとチャットすることもできる。

「EmemeAI」早期リリース記念 コンテスト企画が開催!

「EmemeAI」が早期リリースされることを記念し、株式会社Ememeは「チャットAIコンテスト」と題したキャンペーン企画を実施。

7月31日(水)から8月31日(土)までの開催期間中、最もチャット回数が多かったAIキャラクターの投稿者に、賞金15万円および限定アバターアイテム「クラウン」が贈られる。

AIキャラクターという新しい存在が、ポップカルチャー業界においてビジネスとしても認められるようになるのか──「EmemeAI」はただ単に「AIキャラクターと会話する」サービスとしてだけでなく、プラットフォーマーとして「AIキャラクター市場」というマーケットが成立するのかどうかの試金石にもなりそうだ。

【外部サイト】「EmemeAI」でAIキャラをつくってみる
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関連キーフレーズ

もちひよこ

VTuber/3Dモデラー

バーチャル人生2周目幼女だよ
2018年1月5日デビューの古参Vだよ
外見は11歳くらい
前世では成人してるので精神年齢は大人だよ
YouTubeでお話したり歌ったり踊ったりゲームしたり
最強かわいい幼女めざしてがんばるぞ!

ミミック

VTuber

YouTubeで動画活動してる悪魔。ドッキリ、激辛、アウトドアなんでもやる。唯一の困り事は友達が少ない、常にぼっち。びっくりドンキーがこの世で一番好き。

小島 由香(こじじ)

Ememe CEO / Cradle CFO

SIE、GREEでゲーム制作に携わったのちに、視線追跡VRヘッドセットFOVEを創業し、kickstarterで48万ドルを集める。その後、スプツニ子!と福利厚生プラットフォームCradleを共同創業し、企業内のD&I文化醸成につとめる。現在、Ememeで人類が推しキャラともっと仲良くなるためのAI-NPC技術の開発に邁進中。MIT MBA修了。Forbes30Under30Asia、日経ウーマンオブザイヤーなど受賞.

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