もちひよこ×ミミックがチャットAI作成サービス「EmemeAI」でAIキャラに転生!?

バーチャルキャラクターと共に生きる世界は、もうすぐそこにまで来てるのかもしれない。

近年、急速な発達を遂げているAIチャットサービス。OpenAI社の「ChatGPT」に代表される大規模言語モデル（LLM）を応用したサービスは、様々な分野で活用されるようになってきた。

そんな中、AITuber（AIとVTuberを掛け合わせた造語）のように「会話で人間を楽しませること」を目的としたAIキャラクターも登場。

単にテキスト上でやり取りするだけにとどまらず、アバターを介し視聴者とコミュニケーションを試みるその様子は、SFの世界がすぐそこまで来ていることを予感させる。

そんなAIキャラクターたちを自分でつくれる新サービスが、7月31日（水）にリリースされる。“おしゃべりAI投稿プラットフォーム”「EmemeAI」だ。

もちひよこ＆ミミックが「EmemeAI」を先行体験！

「EmemeAI」は、株式会社Ememeが開発・運営する会話可能なAIキャラクター作成／投稿プラットフォーム。

ユーザーは本サービスに、好きなVRMファイル形式の3Dアバターをアップロード（「EmemeAI」が用意している初期アバターから選択することも可能）。名前やキャッチフレーズ、来歴などの背景情報、挨拶などキャラクターの設定を入力することで、それに基づいた会話、表情、アニメーションをリアルタイムで生成するAIキャラクターを作成できる。

「EmemeAI」は、7月31日（水）にWebアプリとしてリリース。その際には賞金付きのコンテスト企画も開催される。

今回、それにあたりKAI-YOU.netで先行体験会を実施。VTuber個人勢として活躍するもちひよこさんとミミックさんを招待した。

2人はVTuberユニット・パラレルウォーカーとしても活動。甲賀流忍者ぽんぽこさん、オシャレになりたい！ピーナッツくん、ふぇありすさんを交え、VRChatで遊ぶユニークな企画動画を投稿している。

最新技術をつかったAIサービスで、2人はどんなキャラクターをつくり上げ、どんな会話を繰り広げるのだろうか。

（※）記事中の「EmemeAI」の画像は開発中のものです。

AIもちひよこ＆AIミミック作成に挑戦してみた！

もちひよこ　みなさん、おはぴよ〜！ 人生2周目VTuberのもちひよこで〜す！ 今回は「EmemeAI」の先行体験をさせていただきます！

ミミック　こんにちは、ミミックですー！ 貴重な機会をありがとうございます！

株式会社Ememe代表・小島由香（以下：こじじ） お二人ともよろしくお願いします。それでは早速、「EmemeAI」でAIキャラクターを作成していきましょう。

もちひよこ＆ミミック　よろしくお願いします！

こじじ　まずは、AIキャラクターにしたい3DアバターのVRMファイルを「EmemeAI」にアップロードしてください。今回はもちひよこさんとミミックさんご自身の3Dアバターでぜひ試していただければと思います。

ミミック　……アップロードできました。すげぇ！ 動いた！

もちひよこ　お〜、かわいい〜！

こじじ　ありがとうございます！ 弊社の独自技術で、キャラクターの表情や体の3Dアニメーションを自動生成しています。私が2023年にMIT（マサチューセッツ工科大学）に留学していたときに、学内の数千万円級のモーションキャプチャー設備を学割で利用し、約2000種類の高精度なモーションデータを作成しました（笑）。

もちひよこ　キャラクター作成画面でもプレビューとして3Dアバターの動いている様子を確認できるんですね。

こじじ　そうなんです。「EmemeAI」のAIキャラクター一覧に表示されるサムネイル画像や、AIキャラクターの背景になる画像もアップロードできますよ。背景は学校や海岸、自室、駅前など100枚以上のプリセットからも選べるので、デートや勉強会など、いろいろなシチュエーションでAIキャラクターとの会話を楽しめます。

ミミック　グリーンバックも選べるんですね！ 動画づくりに使えそう。

こじじ　次は、AIキャラクターの性格設定です。2人はどんなキャラクターにしたいですか？

もちひよこ　今回は自分のモデルなので、ひよこ（＝もちひよこさん）自身の性格にしようと思っているんですけど……。いや、難しいですね。「めっちゃ優しくて、全然怒らなくて……」みたいに、なんかいい格好しちゃいそう（笑）。

ミミック　僕は悪魔なので、逆に性悪側に寄せようかなと思ってます。

もちひよこ　あー、ミミくん（ミミックさんのこと）って結構、動画や配信ではキャラつくってるもんね。

ミミック　待て待て待て待て待て（焦）！

こじじ （笑）。それでは、そうしたキャラクターを説明する文章を記入していきましょう。

もちひよこ 「名前」「キャッチフレーズ」「説明」「あいさつ」……。

こじじ　今、2人に書いていただいている基本情報には、「説明（キャラクターの背景、重要な出来事、性格特性の詳細な物語）」の欄に500文字までしか記入できません。

ですが、詳細設定からは生い立ちや対話例など、もっと細かい設定を記入できます。一応、各種設定のカテゴリーは細かく分かれているんですが、実際にはどこに何を書いてもいい、フレキシブルなつくりになっています。

もちひよこ （あー、非公式Wikiからコピペしてくるか……）

ミミック 「禁止ワード」なんて項目もあるんですね。

こじじ　「禁止ワード」は、「EmemeAI」の開発にあたってVTuberの方々にヒアリングしたところ、「自分の3Dアバターの姿をしたAIキャラクターが求婚されて、勝手にイエスと答えたら困る」という意見もあって追加した項目ですね。

もちひよこ　なるほど〜。「対話形式」の項目には、どんなことを記入すればいいですか？

こじじ　例えば、特徴的な口調ですね。語尾には必ず「☆」をつけたいとか、無口系キャラだったら必ず最後に「……」とつけたいとか。文章で指示してもいいですし、鍵括弧をつけて会話例の文章をそのまま入れてもらってもいいです。

ミミック　例えば、「年齢」の欄に200歳って入れたら、人間年齢でいう200歳らしい言動や話し方になるんですか？

こじじ　正直、今はそこまで賢くないんですが……ゆくゆくは、ユーザーが独自に用意したデータセットを使って、AIキャラクターをファインチューン（追加学習）できるようにもしていきたいとも考えています。