中国のBLは、いかに検閲をかわしヒットした?「耽美」の研究書刊行

中国のBLは、いかに検閲をかわしヒットした?「耽美」の研究書刊行
中国のBLは、いかに検閲をかわしヒットした?「耽美」の研究書刊行

『BLと中国—耽美(Danmei)をめぐる社会情勢と魅力』の書影Amazonから

周密さんによる書籍『BLと中国—耽美(Danmei)をめぐる社会情勢と魅力』が、3月22日(金)頃にひつじ書房から刊行される。

定価は3740円(税込)。現在、Amazonほか各書店で予約を受け付けている。

中国のBL──耽美/Danmeiの日本語初の研究書

『BLと中国—耽美(Danmei)をめぐる社会情勢と魅力』は、中国におけるボーイズラブ、いわゆるBL(耽美/Danmei)の研究書。

著者の周密さんは、広島大学大学院・教育学研究科博士課程を修了。博士(教育学)を持ち、現在は立命館大学・政策科学部助教をつとめている。専門はジェンダー論、言語教育、文化研究。

ひつじ書房が公開している説明によると、本書は日本語による初の中国のBLの研究書である。

日本のBLの影響を受けて発展した中国BL

ひつじ書房によると、中国のBLは1990年代に日本のBLから影響を受けてはじまったもの。厳しい検閲・規制の下で発展してきたという。

現在では中国発のBL小説『魔道祖師』や、本作が原作となったTVドラマ『陳情令』など、日本を含む海外でも作品が知られるまでになった。

『BLと中国—耽美(Danmei)をめぐる社会情勢と魅力』では、こうした人気作品がいかにして検閲をかわしてヒットしたのか。BL、メディア業界に関わる現代の中国の社会情勢を分析。

そして中国のBLならではの魅力を考察している。

この記事どう思う?

この記事どう思う?

アジア各国から広がるポップカルチャー

中国SF『三体』ガチ勢のVRクリエイターたちが実写ドラマ版を語り尽くす.jpg

中国SF『三体』ガチ勢のVRクリエイターたちが実写ドラマ版を語り尽くす

中国発の世界的ベストセラーSF小説『三体』が近年、文学界に大きな話題をもたらした。 劉慈欣(リュウ・ジキン)さんによるSF小説で、権威あるヒューゴー賞の長編部門をアジア圏の作品として初受賞。全3部の世界累計発行部数は2900万部を超え、20カ国以上の言語で翻訳されている。 そんなSFスペクタクル小説である『…

kai-you.net
骨太すぎる『アークナイツ』アニメ化への挑戦 「これ、本当に放送できるのか?」.jpg

骨太すぎる『アークナイツ』アニメ化への挑戦 「これ、本当に放送できるのか?」

2023年最もプレイしたゲームを一つ挙げるなら、スマートフォン向けゲーム『アークナイツ』だろう。中国のゲーム会社・Hypergryphが開発、日本版はYostarが運営・配信を行っている。 本作はゲームシステムの面白さもさることながら、骨太な物語に度肝を抜かれる。 膨大なエネルギーを生み出す源石、そしてそれに由来…

premium.kai-you.net

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。