新星ギターヒーロー、YouTubeに現る Makoto Fukamiの音楽コント動画に注目

Ado「唱」のレコーディングに参加したメタルギタリスト

「ギターソロは時代遅れ」といった言説(※1)が日本の音楽シーンで賛否両論を呼んでから早1年強。

TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!(原作:はまじあき)』のぼっちちゃんこと後藤ひとりに続き(※2)、YouTubeシーンに新たな“ギターヒーロー”が現れた。

ギターは顔で弾け」をキャッチコピーに掲げ、「ギターの面白さ」をショート動画で発信するギタリスト・Makoto Fukami(フカミマコト)さんだ。

エレキギター/ギタリストのあるあるをコント動画に

「強風オールバック」のレコーディングに参加したメタルギタリスト
Makoto Fukamiさんは、音楽ブログ「TRIVSION STUDIO」を運営し、音楽制作に関する情報を発信するギタリスト。

YouTubeでは、エレキギターやギタリスト、バンドや楽器を題材にしたコント系のショート動画を中心に投稿している(執筆現在、チャンネル登録者数は約15万人)。

エレキギター/ギタリストあるあるや「『〇〇(人気楽曲)』のレコーディングに参加したメタルギタリスト」シリーズなどで人気を博し、9月下旬から現在にかけては、動画全体で毎週合計100万回以上再生されるなど、その実力が音楽ファンを中心に認められつつある(外部リンク)。

純粋に面白いからこそ響く「ギターの面白さ」

執筆現在、最も再生されているショート動画「最初の1音だけで」
エレキギター/ギタリストあるあるを扱う動画──ここだけに注目すると、実はそれほど目新しさは感じられないかもしれない。

しかし、Makoto Fukamiさんの動画の場合、その演技(特に表情)のダイナミックさやテンポ感のいい編集、紫色のバックライトが効いた画面構成によって、純粋にコント系のショート動画としてのクオリティが高い。

だからこそ、「ギターソロは時代遅れ」という言説を逆手にとった、ある意味で自虐的なコント動画を通して、エレキギター好き以外にも「ギターの面白さ」が響く。

コメディとして動画を楽しめつつ、楽器や技術の真面目な解説もあり、練習や勉強の支えにもなることも特徴だ。
実はギターヒーローかもしれない人の特徴3選
(※1)余談だが、筆者は同意していない。そもそも「ギターソロは時代遅れ」という言説が注目を集めた発端になったとされるThe New York Timesの記事も「ギターソロは生き続ける」という結論に至っていることは付記したい(外部リンク)。

(※2)『ぼっち・ざ・ろっく』は、『まんがタイムきららMAX』(芳文社)に連載中の同名漫画を原作とする、女子高校生たちの本格的なバンド活動を描くTVアニメ。2022年10月~12月に放送され一大ブームとなり、関連アルバムのヒットをはじめ、音楽シーンにも影響を与えた(外部リンク)。なお、主人公の後藤ひとり(ぼっちちゃん)は作中で、「ギターヒーロー(guitarhero)」という名義で動画を投稿している。


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エレキギターは不滅

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