連載 | #411 ポップな画像を紹介してみた

Internet Explorerの一周忌を供養 「ゲーミング御位牌」が眩しすぎる

Internet Explorerの一周忌を供養 「ゲーミング御位牌」が眩しすぎる
Internet Explorerの一周忌を供養 「ゲーミング御位牌」が眩しすぎる

「Internet Explorer」の位牌/画像は全て南村杞憂さんの提供

2022年6月15日、この日に何があったのか、覚えている人はいるだろうか?

この日は、Microsoftが開発するWebブラウザ「Internet Explorer」(以下、IE)の公式サポートが終了した日だ(日本時間では6月16日にサポートが終了した)。

サポートが終了してちょうど1年が経過した6月15日、人間でいう一周忌を供養するための作品がTwitterで話題となった。

「Internet Explorer」世代のアーティスト・南村杞憂

今回注目を集めたのは、アクリルで作成されたIEの位牌。

アクリル製作品を手がけるアーティスト・南村杞憂@kiyunamura)さんによって作成されたものだ。 KAI-YOU.netの取材によると、1995年生まれのデジタルネイティブ世代である南村杞憂さんにとって、インターネット体験の原点となったのがIEだったのだという。

成長するにつれてSafariやChromeを使うようになっていたものの、やはりIEには思い入れが深いようで「幼少期から親のパソコンを使ってInternet Explorerやポストペットなどで遊んでいたので、慣れ親しんだ小さい頃の遊び道具の延長みたいな感覚もあるのかもしれないですね」と語る。

南村杞憂さんは、IEの四十九日にもアクリル製の位牌を制作していた。その時の作品が注目を集めたため「こうなると一周忌もまたやるしかないな」と感じ、今回の作品の制作に踏み切ったのだという。

オーロラフィルムで輝くゲーミング仕様へのこだわり

今回の位牌は、かつてIEに32bit版と64bit版があったことにちなんで、全長10cmほどの「32bit版」と全長20cmほどの「64bit版」を制作。

現在は、32bit版が南村杞憂さんの作品を集めた限定福袋「有象無象パウチ」を購入した人におまけとして配布されているほか、64bit版は、今後個展などでの展示が予定されている。

この作品はネットカルチャーを引用したコンセプチュアルアート。どこか1か所に位牌が安置されるのではなく、販売され世界各地に遍在するようになることで、世界各所から情報が集まり、どこからでもアクセスできる「インターネット」の性質が落とし込まれている。

そういったコンセプトを思いついたきっかけを尋ねると「ごくごく素朴に、広く世界中で親しまれたInternet Explorerの位牌なのにこの世に存在するのがたった1個だけってのはなんか違うなと思って……笑」との回答が得られた。

7色に輝くゲーミング仕様の位牌

コンセプト以外にこだわった点、気に入っている点については、キラキラと輝くオーロラフィルムを貼って「ゲーミング御位牌」仕様にしたことを挙げてくれた。

このオーロラフィルムによる質感は好評だったようで、南村杞憂さん自身も「可愛く仕上がりました」「『ゲーミング御位牌』という語感がシュールで、見た目にも楽しい作品になった気がします」とコメントしている。
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