自分が言われたらキュンキュンすることを活かした配信
──魂子さん個人の活動にスポットを当てたいんですけども、ASMRに興味を持ったキッカケは?音霊魂子 もともと声フェチで、島根にいたころから良い声を聴くのが好きだったので、シチュエーションボイスをよく聴いてたんですね。
とはいっても「ASMR」「シチュエーションボイス」だと思って聴いていたわけでなく、「良い声の人がしゃべってる」程度の認識だったんですけど。
VTuberとしてデビューしたあと、どうやって活動していこうか? と思っていた時期に、ASMRを出す女性VTuberさんがちょいちょい現われて、「じゃあ私もいけるかな? 声可愛いし?」と思い始めたんですよ。
──始めたのは2019年頃とかでしょうか?
音霊魂子 たしかそれくらいだったかなと思います。
私は生配信では緊張しちゃってうまくしゃべれなくなっちゃうタイプだったんですが、ASMRやシチュエーションボイスでならリスナーさんを楽しませることができるかな? と思ったんです。
音霊魂子 全部自分で考えてやってますね。
──ストーリーとか設定ってどこからヒネりだしているんですか?
音霊魂子 少女漫画がめちゃくちゃ好きで、小学生の頃から今までずっと読み漁っているんです。
読者としてキュンキュンしたり、ドキドキしたりする場面もちゃんとわかるので、「自分が言われたらキュンキュンするなぁ~!」っていうのをずっと話しているんです。なので少女漫画が一番の参考元、影響源ですね。
──話がすこし逸れますが、少女漫画ではどのタイトルが好きでしょう? バイブルのような一冊があるのかなと思うんですけど。
音霊魂子 なんだろうなぁ………挙げるとなると難しいなぁ。『君に届け』『桜蘭高校ホスト部』はパッと挙がりますね、みんなが読んでいるであろう有名なタイトルはほとんど読んだかな? というレベルで読んでいます。いま後ろにあるんで見ていいですか?
──どうぞ(笑)。振り返ればそこにあるというのはすでに熱量が伝わりますね。
音霊魂子 漫画版の『恋空』は映画化もしてめっちゃ泣けるから好きですね。あと実写化もした『僕の初恋をキミに捧ぐ』も好きですし、同じ作者さんで話が繋がっている『僕は妹に恋をする』も好きですね(著者は青木琴美さん)。
──女性漫画で得てきた「キュンキュン」な言葉で、男性リスナーを「キュンキュン」させているのって面白いですよね。
音霊魂子 それはそうかも。でもキュンキュンするポイントなんて男性も女性も一緒じゃないですか?
──たしかにそうかもしれないです。生配信では、どういった気持ちでASMRの配信をされているんでしょう?
ただ全然気持ちが入らないときもあって、テキトーにそれっぽいこと言っているだけの日もありますね……(笑)。その日の気分によって気持ちの入れようが変わるのは確かです。
家に深夜集まって反省会を開いた時期も
──ターニングポイントとも言えるShorts動画のバズがありましたが、それまでにも何年もの活動がありました。振り返ってみて、炎上の煽りを受けたこと以外で「苦労した」部分はありますか?音霊魂子 えぇ~!? 炎上抜きにして苦労したことですか?「新しいことができないこと」ですかね。
──性格やバイタリティの問題でしょうか?
音霊魂子 そうですね。「これやってみない?」と聞かれたら「いやいや私にはそれはできないですよ」とか、「コラボのお誘いあるけどやってみない?」と聞かれたら「人と話すのが苦手なんで……」とか結構逃げてきて、尻込みすることの方が多かったんです。
あおぎり高校に人数が増えたのもここ数年の話ですし、少し前までは「先輩・リーダーとして頑張らなきゃ!」という意識も全然なかった、ちょっと曖昧な感じで活動をしていたんですね。
──伸び悩んでいたりブレイクするまでの時期、魂子さんはどんなことを感じて過ごしていましたか? 暗中模索の時期でもあり、自暴自棄になるようなこともあったかと思います。
音霊魂子 生配信で「良い感じにやれてるな」と思ってても同接が伸びない時は「私はなんてつまんない人間なんだろう」と思うこともありました。
でも私の場合、自分が楽しいと思うこと以外はやるべきじゃないと思っちゃうし、自分が楽しければいいなと。「見られる機会がないだけなんだな」と割り切ってポジティブに進めていましたね。
音霊魂子 伸びない時期、よく大代と悩み相談をすることがあったんです。
大代はめちゃくちゃ面白い企画を今までもずっとやってきていたんですけど、そもそも存在が知られてないから同接がぜんぜん伸びなくて、「なんでこんなに面白いのに人が来ないんだろうね?」って言い合うことがありましたね。
──石狩さんや真白さんにも声をかけることもあったんでしょうか?
音霊魂子 めっちゃありました。私の家に深夜集まって、テーブルにジュースやお酒を置いて、反省会や慰め会みたい感じで話聞いたりしてましたね。
あっちは酒入ってて「そうだよね、辛いよね」っていう話を聞いて、3人で大泣きしながら話したこともありますよ。
──先ほどの話だと先輩・リーダーとして頑張る意識が足りないと話してましたが、十分に先輩らしい信頼感ある方に見えてきますよ。
音霊魂子 いやぁ……全然ですよ。入ってくる後輩からすると先輩って怖いじゃないですか。だから、あんまり先輩っぽく思われたくなくて、後輩たちの友達になりたいんですよ。
一人の友達として辛いときは寄り添おうと思っただけだし、良いリーダー・先輩になりたいんじゃなくて、良い友達になろうと思ったんです。良いグループをつくりたいし、良い友情を築きたかった。それに尽きるのかなと思います。
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3件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:10611)
一あおぎリスナーとしては、あおぎりがここまで成長したこと、メンバーのみんなが頑張っていてくれることが本当に嬉しいと思うし、
今まであおぎりが続いたからこそ得られる喜びとかがあって、本気であおぎり推してて良かったと思える。
匿名ハッコウくん(ID:6584)
自分勝手な大人って思いっきりブーメラン刺さってるね
匿名ハッコウくん(ID:6303)
タイトルに「元代表に」の一言を付けないと、言葉の先の相手を間違えて捉える人が居ます。