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ピーナッツくん×nerdwitchkomugichan対談 『Walk Through the Stars』制作秘話

ピーナッツくん×nerdwitchkomugichan対談 『Walk Through the Stars』制作秘話

左:ピーナッツくん 右:nerdwitchkomugichan

5月某日正午、都内のスタジオで、バーチャルラッパー・ピーナッツくんオシャレになりたい!ピーナッツくん)の3rdアルバム『Walk Through the Stars』のマスタリング──という体で、通称・アルバムをデカイ音で聴く会が開かれた。

最終調整を残すだけとなった音源を、リリース前に、ただただ大きな音で聴いてみたい。そんな趣旨で行われた集会だ。国内最大級のヒップホップフェス「POP YOURS」への出演を経て、いまシーンからの注目を一身に集めているピーナッツくんの新作が完成する瞬間でもある。

その存在を聞きつけ、我々取材班は動画の撮影と、前作『Tele倶楽部』リリース時と同様の全曲解説インタビューを事前に依頼して、集会に同席させてもらった。 当日スタジオに到着すると、一足はやくスタジオ入りしていたピーナッツくんが「こんにちナッツー!」と出迎えてくれる。 次いで、アルバムのMIX担当・玉田デニーロさんが到着。スタジオのスタッフと会話しながら、音出しの準備を進めていく。

その後ろでこちらも撮影等の準備を進めていると、アルバムの制作をサポートしたコイデシュンペイさん、そしてアルバムのプロデューサーであるnerdwitchkomugichan(ナードウィッチコムギチャン/西口直人)が現れた。

「ピーナッツくん!」「どーもナッツ!」。楽しげに話しはじめたnerdwitchkomugichanとピーナッツくんの2人に釣られて、スタジオの空気がゆるむ。準備もそこそこに、めいめい挨拶を交わし、しばしの談笑と近況報告。

そして──頃合いを見計らった玉田デニーロさんが「そろそろいきますか?」と一声。緊張と興奮を孕んだ空気がスタジオに充満する。「いきましょう!」と応えるピーナッツくん。スタジオの壁いっぱいを陣取るスピーカーから、アルバムの先陣を切る「Roomrunner!」のイントロが爆音で流れはじめた。

目次

取材/執筆:ゆうき 撮影:古見湖 編集/企画:わいがちゃんよねや

『Tele倶楽部』リリース直後にオファー、成功を確信させた言葉

ピーナッツくん - Roomrunner! (Prod. nerdwitchkomugichan)
──改めて爆音でアルバムを聴き終えて、もう本当に最高でした。まだ細かい調整があるとのことですが、ひとまず、アルバムの制作お疲れさまでした。

ピーナッツくん komugichan、泣いてたけど落ち着いたナッツ?

nerdwitchkomugichan(以下、komugichan) はあ~~~危ねえ、ダメになりそうやった一瞬。

ピーナッツくん 僕もちょっとやばかったナッツ。

玉田デニーロ マジで良いアルバムになったんちゃいますか!

ピーナッツくん 皆さん本当にありがとうございます! KAI-YOUさんどうでしたか?

──(無言であらゆる感情を噛み締めながら頷く)

ピーナッツくん やった〜!

コイデシュンペイ いえ〜い!

komugichan マジで僕みたいなピーナッツくんファンのオタクたちに泣いてほしい。泣きじゃくってほしい。あ~まだ身体がぞわぞわするけど、落ち着いてきました。はじめましょう。

──はい。本日はピーナッツくんとkomugichanにアルバムについて、そしてすべての収録曲を解説していただこうと思うのですが、玉田さんとコイデさんにも随時ツッコミを入れていただけたらと思います。まずはピーナッツくんとkomugichanがアルバムを一緒につくることになった経緯から教えてください。

ピーナッツくん はじめて会ったのが、Age Factory(komugichanが西口直人名義で所属するロックバンド)が恵比寿のLIQUIDROOMでライブした時に、ぽんぽこさんと一緒にお邪魔させてもらった時でしたよね。あ、ぽんぽこさんが最高のライブだったって言ってたナッツ。

komugichan ぽんぽこさん、ありがとうございます、めちゃくちゃ嬉しいです(笑) 。あのライブは2020年の12月だったと思うんですが、「笑うピーナッツくん」がすでに完成してて、「Unreal Life」がもう少しでできるところだったかな。曲づくりのやりとりをはじめたのはいつだっけ?
ピーナッツくん - 笑うぴーなっつくん (Prod.nerdwitchkomugichan)
ピーナッツくん - Unreal Life feat.市松寿ゞ謡
玉田デニーロ ぽんぽこさんの夏休み配信をみんなで観てた後やから、2020年10月ぐらいちゃうかな。

komugichan それや。普段は昼過ぎに起きてるのに、皆で毎朝早起きしてね。

──僕も観てました。

ピーナッツくん 皆さん暇人ナッツね!

komugichan それで「Unreal Life」も完成して、翌年の6月に2ndアルバムの『Tele倶楽部』が出たわけですけど、その少しあとにピーナッツくんと電話してたら「次回はアルバム全曲を誰かにプロデュースしてほしいんですよねぇ」って言ってて。僕はその声色に「komugichanにプロデュースしてほしいんですよねぇ」的なニュアンスを感じたんですよ。

コイデシュンペイ 誘い受けだ。

komugichan 誘い受け(笑)。

ピーナッツくん 僕は5歳なので何を言ってるのかわからないけど、『Tele倶楽部』をリリースする前のデモ段階で、komugichanと玉田さんが熱い言葉で長文のレビューを送ってくれて。それを見て僕も納得するところがあったというか、自分の限界を感じていたところがあったんです

もちろん2ndアルバムも当時の自分にできる全力で作った作品だけど、彼らにプロデュースしてもらえばもっと良い作品をつくれると確信したのでお願いしました。

そのあとコイデさんも加わってくれたんですが、3人が僕の音源の弱点をわかってくれてたのが今作の制作にとっては大きかったナッツ。

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