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「NAMIMONOGATARI」主催者が謝罪 上限超え8000人動員の経緯

「NAMIMONOGATARI」主催者が謝罪 上限超え8000人動員の経緯

「NAMIMONOGATARI」Twitterより

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  • 「NAMIMONOGATARI」主催者が謝罪と経緯説明
  • 常滑市長「二度とりんくうビーチを使わせない」
  • 出演者にも批判が波及
愛知県常滑市の「AICHI SKY EXPO」(愛知県国際展示場)で8月29日に開催されたヒップホップの音楽フェスティバル「NAMIMONOGATARI2021」に大きな批判が集まっている。

SNSで拡散されている現場を撮影した動画には、過密状態の中、ノーマスクで大声を上げる観客の姿が映ったものもあり、緊急事態宣言下に行われたイベントとは思えない光景が収められている。

これを受けて、常滑市長の伊藤たつやさんが抗議文を主催者に送付。「二度とりんくうビーチを使わせない」との旨も公表した。 愛知県知事の大村秀章さんも、同じく、当日感染防止対策が徹底されていなかったことについて遺憾の意を表明するとともに、実行委員会への事実確認と報告を求めた。 「NAMIMONOGATARI」主催者であるoffice keef株式会社が、本件の「お詫びと経緯のご説明」として声明文を発表。

認識の甘さを謝罪しつつ、酒類の販売は1人2杯までだったこと、まん延防止等重点措置区域の人数上限5000人を超えて8000人を動員してしまったこと(緊急事態宣言前に販売済み)、司会からの強い注意喚起を行っていたと説明。当日までの開催経緯を明らかにした。

お詫びと経緯のご説明

この度はNAMIMONOGATARI2021の開催にあたり、地域の皆様、全国の皆様、関係者の皆様そして、今まで音楽業界、イベント業界を支えてきて頂いた関係各位の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしてしまった事を深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

以下、イベント開催までの経緯としてご説明致します。

今年の3月に開催を発表し、開催に向けて準備をしておりました。準備が進んでいく中、8月18日までの10日前までの時点で、今年の開催が可能な事、過度な飲酒でなければお酒の提供も可能という状態で愛知県から話を頂き、10日前から会場の設営に入りました。

そして、その日から常滑市が蔓延防止重点処置地域に指定され、人数制限が5000人へと縮小されました。その時点でチケット販売が5000枚を超えていた為、愛知県の指示に従い、8月20日でまずチケット販売を終了し、毎年行ってた子供向けプロジェクトの中止を決めました。その時点で売れているチケット枚数に関しては入場可能という指示も同時に頂きました。この時点で酒類の販売の自粛要請も頂いていましたが一部キャンセルできない物を販売しますと愛知県担当者に報告をし、過度の飲酒にならない様、お一人様二杯までとし、アルコールはアルコールチケットで販売をし杯数の管理をしていました。

そして会場内の感染予防対策として、ソーシャルディスタンスステッカー、エリア外飲食の禁止、飲食時以外のマスク着用のお願いなど、イベント会場内でその期間できる範囲以内の対策を講じました。その後、8月27日イベントの前日に緊急事態宣言が愛知県に発令されてしまいました。イベント当日を翌日に迎え、全ての準備が終わっていたタイミングでした。そのタイミングでイベントを中止や延期にする事が物理的にできませんでした。

蔓延防止重点処置地域になった時点でチケットの販売を止めるという事がその時点でできる大きな対策の一つでした。

しかし、イベント当日は8000人を超える観客が来場し、ソーシャルディスタンスは守られず、常に密な状態になってしまいました。主催者側としてはアーティストの入れ替わりの全ての間にナレーション付きの注意喚起の説明を流し、会場のメイン大型画面には注意喚起として、

①会場内は必ずマスクの着用をお願いします
②お客様同士ソーシャルディスタンスをお守りください。
③声を発しての鑑賞はご遠慮ください。
④飲食などでマスクを外す際は声を発さないようにお願いします
⑤飲食は決められたエリアでお願いします
⑥体調が悪くなったら遠慮せず係員に申し出ください。
⑦熱中症対策の為小まめな水分補給をお願いします。

と言った文書を表示しナレーション付きでお客様に直接認知を促していました。また、フロア地面には1メートル間隔のソーシャルディスタンスシールも貼っていました。途中改善されない状況を重く捉え、司会からの強い注意喚起としてマスクをしないとイベントが中断になってしまうとの事も促してはいましたが、結果として、大規模な音楽イベントの感染予防対策に対する認識の甘さが全国の皆様に多大なご心配をかけてしまった事を心より深く反省致しております。

今回、全出演者の方には会場到着後、関係者含む全員に抗原検査の実施も協力して頂き楽屋もちゃんと分けて、しっかりと感染予防対策にご協力して頂いていたにも関わらず、この度、このようなご迷惑をおかけしてしまった事を心よりお詫び申し上げます。全出演者、関係者の皆様、この度は誠に申し訳ありませんでした。

今回の出演者はイベント制作には一切関係ありません。全て制作会社の弊社に責任があります事、よろしくお願い申し上げます。 NAMIMONOGATARI2021公式サイトより(外部リンク

各出演アーティストへの批判や誹謗中傷、謝罪も相次ぐ

様々な音楽イベントが中止や延期、あるいは厳格な措置と対策を講じて開催に踏み切る中、露呈してしまった「NAMIMONOGATARI2021」運営の感染症対策の甘さは、出演アーティストや参加者への批判・誹謗中傷にまで波及している。

出演したZeebraさんは、「会場に向かう最中SNSで会場の写真を見て、すぐにスタッフに連絡をし、司会からマスクの着用を徹底させる様に伝えました」と出演者の側から対策を講じようとした旨を説明。

「そもそも出演すべきでは無かったという意見もごもっともだと思います」としながら、その上で、「国民の皆さんに多大なご心配とご迷惑をお掛けした事、ヒップホップシーンを牽引する立場として責任を感じてます。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

名古屋を代表するラッパーであるAK-69さんも、「主催者からは県のガイドラインに沿った万全な感染対策が成されているという話を聞き、出演させて頂きました」としながら、実際には対策がなされているとはいえない状況であったと説明。「出演中止、イベントの開催中止を主催者側へ提案すべきでした」と同じく謝罪した。

出演したラッパーの一人であるMC TYSONさんも、「会場にかけつけてくれたお客さんの為に、一緒に歌ってくれた人たちの為に全力で歌いました」としながら「批判されている事をしてしまっている自分に非があるので全てを受け止めます」と吐露。しかし「自分の妻や、息子達に対して死ねや、殺すぞ等、の心ない言葉に関しては残念に思います」と、出演者に向けられる悪意ある誹謗中傷に苦言を呈した。

先日、刑期を終えて出所したばかりのラッパー・RYKEYさんは、「愛を込めて言わせてくれ」と前置きした上で、出演したアーティストたちに「お前様等らは本物のパラッパラッパーだぜ」と批判した。 この件を巡っては、マスメディア等でも大きく報道されており、現在も議論の渦中にある。

ヒップホップを考える

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