アニメ『四畳半神話大系』と劇場アニメ『夜は短し歩けよ乙女』で、湯浅政明監督のもとに主要スタッフとして参加した夏目真悟さん(『Sonny Boy』『ブギーポップは笑わない』)が監督に決定。
そして脚本に上田誠さん、キャラクター原案に中村佑介さんと、森見登美彦さん原作のアニメ化ではおなじみの顔ぶれが集結。アニメーション制作はサイエンスSARUが担当する。
湯浅政明、夏目真悟、中村佑介らのコメント
監督・夏目真悟さんコメント
「四畳半神話大系」のアニメ放送から10年以上経ちましたが、「四畳半タイムマシンブルース」を読み始めた途端、一気にあの時の感覚が甦りました。
この懐かしさをみなさんと共有できるようアニメ化、頑張ります。合わせて“サマータイムマシン・ブルース”という新しい感覚も楽しんでもらえるよう、更に邁進するつもりです。
原作・森見登美彦さんコメント
そうなれば嬉しいな、けれどもそんなウマイ話はないだろうな、と思っていたのに、まさか本当にアニメ化が実現するとは……。作者のひとりとして嬉しいかぎりです。四畳半の夏、タイムマシンの夏を楽しみにしております。
脚本(原作小説「四畳半タイムマシン・ブルース」原案)・上田誠さんコメント
人類史上もっとも暑苦しく不毛な青春SF奇譚が、中村さんの熱のこもったキャラクターと、湯浅監督の湯のような熱量をひきついだ、これまた名前さえ夏らしい夏目監督によってアニメになります。より三層くらい暑いです。
原作の森見さんと僕のここまでの経緯はたいへん入り組んでおり、「四畳半神話大系」と「サマータイムマシン・ブルース」というふたつの作品が、時空をまたいでくんずほぐれつしたすえこうなりました。物語も負けじと入り組んでいますが、因果の糸をかいくぐり駆け抜けたはてには、涼やかなクーラーの風と夏の夕暮れが待っておりましょう。
キャラクター原案・中村佑介さんコメント
アニメ「四畳半神話大系」放送からもう11年。新入生も増え、卒業生の写真も抱え、あの頃と同じメンツはまだ同じ四畳半でドンチャン騒ぎを続けていました。ドアの鍵は開けておりますので、懐かしい顔のあなたもぜひ久しぶりにお立ち寄りください。相変わらずクーラーはありませんが、冷やしたラムネくらいはご用意してありますとも。
原作・森見登美彦、脚本・上田誠のおなじみコンビ
2005年に発売、2010年にフジテレビ“ノイタミナ”でアニメ化され、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門でTVアニメ初となる大賞も受賞した森見登美彦さんによる小説『四畳半神話大系』。2001年の初演以来4度の舞台化、2005年には実写映画化もされた上田誠さんによる戯曲『サマータイムマシン・ブルース』。
異なるフィールドでともに熱狂的なファンを生み、青春SFの金字塔として長く愛され続けてきた両作が、2020年7月に組み合わさり、森見登美彦さんによる小説『四畳半タイムマシンブルース』として誕生した。
互いに信頼をよせる盟友たちの代表作がまた新たな展開を迎えた。
これは期待しかないぞ〜!!!!
この記事どう思う?
作品情報
アニメ『四畳半タイムマシンブルース』
- 原作
- 『四畳半タイムマシンブルース』著・森見登美彦、原案・上田誠(KADOKAWA刊)
- 監督
- 夏目真悟
- 脚本
- 上田誠(ヨーロッパ企画) キャラクター原案
- アニメーション制作
- サイエンス SARU
【ストーリー 】
8月12日、灼熱の京都、左京区。
「下鴨幽水荘」唯一のエアコンが動かなくなった。悪友・小津が 昨夜リモコンを水没させたのだ。「私」が、映画サークル「みそぎ」のクールビューティー明石さんと対策を協議していると、モッサリした風貌の見知らぬ男子学生・田村が現れた。彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。
そのとき「私」に天才的なひらめきが訪れた。このタイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のリモ コンを持ってくればいいじゃないか!しかし、小津たちが勝手気ままに昨日を改変、過去を書き換えていく。世界消滅の危機を予感した「私」は、慌てて止めに入るが、時すでに遅し! 果たして、無事リモコンは、日常は、取り戻せるのか!?
そして、「私」と明石さんの恋の行方は――?
「昨日」と「今日」の、世にも迂闊なタイムマシンの無駄遣いが始まる!
関連リンク
0件のコメント