ともに疎外感を味わってきた2人の作家
村上さんは李さんについて、「戦後の日本のコンセプチュアルアートの世界の中では、韓国人ということで差別的な扱いを受けていた李さんが、一番硬派で理路整然と「もの派」という理論を説いていたことに刺激を受けて、僕もスーパーフラットという理論をきちんと言わないといけないと思った」と語っていました。「バブル経済の真っ直中で、アートにおいても“刹那的”なカッコよさに追従する風潮が蔓延する中で、僕があえて逆張りしたのも、半芸術的志向に反発して物に回帰した「もの派」の影響です」
これだけ世界的に評価されているにも関わらず、日本の美術界の中でなかなか展示の機会などに恵まれず、とうとう自分でギャラリーまで設立した村上さんと、李さんの間には、互いに苦境を乗り越えてきたからこそ分かり合えるものがあるのかもしれません。 李さんの「大きい仕事はこれでお終い」という趣旨の発言に対し、...
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