村上隆の新作「円相」展 麻布にて五百羅漢図展と同時開催

村上隆の新作「円相」展 麻布にて五百羅漢図展と同時開催
村上隆の新作「円相」展 麻布にて五百羅漢図展と同時開催

村上隆「円相」

現代美術家の村上隆さんによる「円相」展が、10月31日(土)から11月8日(日)まで、麻布・Kaikai Kiki Galleryにオープンするポップアップギャラリーにて行われる。

同展では、カイカイキキの作家が多く所属するギャラリーペロタンが、村上さんの新作「円相」シリーズの作品を展示。日本の書画における最も有名なモチーフである円相(円形を意味する)を主題にしている。

また、六本木・森美術館にて10月31日から2016年3月6日(日)まで開催される日本で14年ぶりとなる村上さんの大型個展「五百羅漢図展」と同時開催となる。

最も有名な現代アーティストの一人

村上隆 撮影:Okazumi Chika

村上隆さんは、日本画において博士号を取得、最先端の技術と伝統的な日本芸術の技巧を組み合わせて制作を行ってきた。日本特有の漫画や「カワイイ」文化に着想を得た魅惑的な世界には、古来の神話から生まれたようなキャラクターたちが溢れている。

1995年にパリのエマニュエル・ペロタン・ギャラリーで行われた海外初個展をきっかけに、村上隆さんは最も有名な現代アーティストの一人として世界から評価されることになった。

2000年には「スーパーフラット」という美学的理論を提唱。遠近感の不在、古来日本美術の二次元性が深く浸透している漫画、アニメ、浮世絵の相互関係を模索。以降、2010年に行われたフランスのヴェルサイユ宮殿の敷地内での個展、そして2012年のカタールのドーハにて、カタール国立博物館の主催による「Murakami-Ego」展を行うなど、さらに評価を高めていく。

近年は「達磨大師」や「慧可断臂図」などで、禅宗の偉大な人物たちをモチーフとし、2011年の東日本大震災と津波を受けて、仏の弟子である「羅漢」を描いた全長100メートルに及ぶ最新作「五百羅漢図」を発表した。

精神的活動から生まれる悟りを表現

新作となる「円相」では、静かに継続する精神的活動から生まれる悟りを表現。円相は、禅における空虚、統合そして無限を象徴している。村上さんの作品ではおなじみの「花」や「ドクロ」を重ねた上にスプレーを使って描いている。また、展示に合わせ全128ページものカタログも発売される。

また同展と「五百羅漢展」に平行して、村上さんの個人コレクションを集めた展覧会「村上隆のスーパーフラット・コレクション ―蕭白、魯山人からキーファーまで―」も、2016年1月30日(土)から4月3日(日)まで横浜美術館にて開催される。

(C)2015 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
この記事どう思う?

この記事どう思う?

イベント情報

村上隆「円相」展

会場
カイカイキキギャラリー(東京)
会期
2015年10月31日(土)〜11月8日(日)
オープニング
10月31日(土)午前11時
カクテルレセプション
10月31日(土)午後6時〜8時

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。