国内最大級のTCGショップ代表が苦言「初心者は宝、大切にしてほしい」

国内最大規模の『Magic: The Gathering』専門店「晴れる屋」の代表取締役社長兼YouTuberのトモハッピーさん（齋藤友晴さん）が、動画で苦言を呈している。 トモハッピーさんは、自身の運営する高田馬場・晴れる屋トーナメントセンターにおいて、大会中に上級者が初心者に対して失礼な言動や態度を取っていたという出来事を報告。

「初心者なのですみませんがよろしくお願いします」と対戦前に挨拶したところ、相手の上級者が「ここは初心者の来る所ではない」「初心者のクセに一丁前にそんなカード使ってんじゃねえよ」などと暴言を吐き、初心者が最終的にお店を去るというやりとりが目撃されたという。

トレーディングカードゲーム（TCG）で度々話題となる、コミュニケーショントラブルに関する問題に対して切り込んだ。

対人／競技ゲームならではの根深い問題

現在、TCGは『Hearthstone』や『シャドウバース』を筆頭にデジタル化が進む領域ではあるものの、長年続くゲームの多くは他プレイヤーとテーブルを挟んでの対人戦がまだまだ主流となっている。

対面することで発生するやり取りも楽しさの一つとして評価される一方で、対人戦であるがゆえに、マナーやコミュニケーショントラブルに関する問題も実は数多く取り沙汰されている。

特に『Magic: The Gathering』はカジュアルに友だち同士で楽しむスタイルから、コレクションに没頭する人、世界大会や賞金を目指して競技志向で挑む人まで、楽しみ方のレイヤーが幅広い。

そういった目的の差異や勝敗に価値を置きすぎるあまりか、他者に対してリスペクトに欠ける言動を行ってしまうプレイヤーの存在などが問題視されてきた。

『Magic: The Gathering』国内最重要人物、トモハッピーの訴え

トモハッピーさんは、『Magic: The Gathering』のプロプレイヤーとして活躍するかたわら、『Magic: The Gathering』専門店「晴れる屋」を創業し、日本各地に展開。本店として高田馬場に「晴れる屋トーナメントセンター」を構える。

近年は『Magic: The Gathering』の対戦動画や開封動画をメインに、ゲームに関する様々なポップな動画を投稿するYouTuberとしても活動している。いわば、国内における『Magic: The Gathering』の最重要人物の一人だ。

そのような人物が今回のコミュニケーションやマナーの問題に触れ、「自分が初心者だった頃の気持ちを思い出して」「新しい人が入ってこなかったら、MTGは怖いとなったら、プレイ人口がどんどん減っていく」と切実に訴えかけるケースは珍しい。

動画の最後では、「晴れる屋トーナメントセンターの『トーナメントセンター』という店名が競技層の方に誤解を与えているのではないか」と店舗の改名までをほのめかした。

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