監督が語る『ジョーカー』誕生秘話 描きたかったのは「人の心の複雑さ」

監督が語る『ジョーカー』誕生秘話 描きたかったのは「人の心の複雑さ」
監督が語る『ジョーカー』誕生秘話 描きたかったのは「人の心の複雑さ」

『ジョーカー』

POPなポイントを3行で

  • 注目作『ジョーカー』の公開まで1ヶ月を切る
  • ヴェネチア国際映画祭では最高賞・金獅子賞を受賞
  • 監督と主演男優が作品を語る
アメコミの代表格・DCコミックスの「バットマン」シリーズに登場する最大の敵として名高いジョーカーの誕生秘話を描いた映画『ジョーカー』。

10月4日(金)の日本公開まで残り1ヵ月をきった本作は、悪のカリスマとしてのジョーカーではなく、ひとりの優しい男が狂気の悪へと変貌するまでを描いている。

アカデミー賞最有力候補『ジョーカー』

映画「ジョーカー」本予告
映画『ジョーカー』の主演は、『グラディエーター』でアカデミー助演男優賞ノミネートのホアキン・フェニックスさん。

その脇を『ゴッドファーザー PART Ⅱ』でアカデミー主演男優賞を受賞したロバート・デ・ニーロさんらが固め、「ハングオーバー!」シリーズのトッド・フィリップスさんが監督・脚本を担当する。

公開に先駆け行われたヴェネチア映画祭での世界初上映では、上演後のスタンディングオベーションが8分間も鳴りやまないほどの大絶賛を受け、コンペティション部門の授賞式で最高賞となる金獅子賞を受賞

世界三大映画祭(カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭)でアメコミ作品が最高賞を受賞するのは初の快挙となり、映画史を大きく塗り替えた。こうした背景もあり、本作はすでにアカデミー賞の最有力候補と言われている。

フィリップス監督「人の心の複雑さを描きたかった」

写真左からホアキン・フェニックスさん、トッド・フィリップスさん

『ジョーカー』はコメディアンを夢見て奮闘する心優しい男・アーサーが主人公の物語。都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。

そんな彼がなぜ、狂気溢れる悪のカリスマ・ジョーカーに変貌したのか。

フィリップス監督は、「僕が好きなのは、複雑な人間描写を上手く描いている映画だ。いろんな映画を観てきたけど、特に『タクシー・ドライバー』、『狼たちの午後』、『カッコーの巣の上で』といった映画は素晴らしくて、影響を受けているんだ」と語る。

これらの作品はどれも人間の感情を緻密に描いているが、フィリップス監督は「ジョーカーを描くにあたって、そういった複雑な心の動きを描いたらどうだろう? と思ったんだ」と語り、ジョーカーを通して“人の心の複雑さ”を描いたと今作誕生のきっかけを明かしている。

ホアキン・フェニックスが語る『ジョーカー』

ジョーカーを演じるホアキン・フェニックスさんは、「アーサーがジョーカーになる動機は複雑だ。“ベンおじさんがピーター・パーカーの目の前で殺され、その瞬間、ピーターはスパイダーマンになることを決意した”といったような大きくて明確な理由は今作にはない。なぜなら本当の人生ではそういったことはないからね」と語り、本作の人間描写が非常に複雑で深いことを明かしている。

インパクト大のルックスと劇場型犯罪で人々の心をむしばんでいくジョーカー。その生い立ちや内面がなぜ今回描かれたのか。その答えをぜひ劇場で確認しよう。

(c)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved “TM & © DC Comics”

見応えのある深い物語

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作品情報

ジョーカー

公開表記
10月4日(金) 全国ロードショー
配給表記
ワーナー・ブラザース映画
監督・製作・共同脚本
トッド・フィリップス
共同脚本
スコット・シルバー
キャスト
ホアキン・フェニックス ロバート・デ・ニーロ ザジー・ビーツ

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