このフェスは、キングレコード内のレーベル・EVIL LINE RECORDSの設立5周年を祝して開催された。当日は所属アーティスト10組が出演し、来場した多くのファンがそのパフォーマンスに熱狂した。
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次元の隔たりぶち壊す「ヒプマイ」が生んだ熱狂
当日はそれぞれにファンからの歓声が上がったが、ひときわ大きな悲鳴にも似た声が会場全体を包んだのが、木村昴さん、浅沼晋太郎さん、速水奨さん、白井悠介さんによるThe Dirty Dawg(ダーティ ドッグ)の4人だろう。
オープニングのサイプレス上野とロベルト吉野、月蝕會議とのコラボ楽曲から会場の熱気を急速に押し上げると、次の出番ではその名前が呼ばれた瞬間に観客の絶叫が会場を包み込む。
コラボ楽曲で木村昴さんが「もうない次元の隔たり」と歌ったように、プロジェクト始動から2年にも満たない中で会場全体を沸かす姿からは、アニメファンやゲームファン、さらにはヒップホップ・ラップのファンといった境界を超越する「ヒプノシスマイク」の底力を改めて感じさせた。
予断かもしれないが、同じくコラボ曲で、作中でヨコハマを拠点とするMAD TRIGGER CREW・碧棺左馬刻演じる浅沼さんが「腹からもっと声出せヨコハマ!」と吠えた瞬間、フェスの成功を確信したのは筆者だけではないのではないだろうか。
続いては「EVIL A LIVE」全体について順を追ってレポートしていきたい。昨晩の #ELRFES ヒプノシスマイクステージ🎤如何でしたかー
— ヒプノシスマイク-D.R.B-公式(ヒプマイ) (@hypnosismic) 2019年7月16日
(👀👂✋
今回登場したのはThe Dirty Dawgの4人でしたが、いつもは12人でやってます🙌
✔️アニメではなく、音楽原作のプロジェクトです
✔️各社サブスクやYouTubeで聴けますので是非チェック🤳して下さい👊https://t.co/c4yFCf2faR pic.twitter.com/F3GaOjeaxc
開演前から熱気十分のフェスティバル
開演前の物販スペースにはバンド・どついたるねんが登場。グッズを買い求める来場客でごった返す会場ロビーに設けられた特設ステージでフリーライブを2回敢行。クセになる楽曲を激しいパフォーマンスで披露した。本編の始まりには、フェスの開幕を告げるオープニング映像が上映され、サイプレス上野とロベルト吉野、月蝕會議、The Dirty Dawg(from「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」)の3組が登場した。
すぐさま会場は総立ちになり、大歓声を浴びる中で、今回の目玉企画であるこのフェスのために制作されたコラボ楽曲「The Three Musketeers Mic Relay」を披露すると、早くも会場のボルテージは最高潮に。
23種の楽器によるオーケストレーションと、同じセクションの繰り返しが無い前代未聞の歌劇「新次元航路」を届けたあとは、声優ならではの演技力を活かした「あたしのなかのものがたり」を披露。ハイクオリティなボイスを会場に響かせ、オーディエンスを魅了した。