多部未華子さんが声を演じるごく普通のOL・カオルさんと、いつの間にか住み着いたリラックマ、コリラックマ、そしてキイロイトリたちが過ごす色とりどりの12ヶ月を、全13話を通して描くという内容。
「がんばることを忘れる10分間」というキャッチフレーズの通り、肩の力がちょっと抜けるストーリーを、岸田さんの楽曲やくるりのメンバーによる演奏が盛り上げる。
『リラックマとカオルさん』場面画像を見る
ロックバンドかオーケストラか? ジャンルを横断するくるり
1998年にシングル『東京』でデビューして以来、「虹」や「ばらの花」、「ロックンロール」に「ブレーメン」など、数え切れないほどの名曲を生み出し続けているくるり。「古今東西さまざまな音楽に影響されながら、旅を続けるロックバンド」という公式プロフィールの通り、その音楽性はプログレ、オルタナに始まりテクノ・ダンス、ジャズ、クラシック、果てには民族楽器を取り入れたワールドミュージックまで、“ロックバンド”という枠には到底収まりきらない幅広さを見せる。
それはひとえに、20年超のキャリアでほぼすべての楽曲の作詞作曲を務める岸田さんの、音楽的知見の深さや探究心の強さによるところでもあり、個人の活動としても2017年に京都市交響楽団とタッグを組み、オーケストラ作品「交響曲第一番」を作曲。
くるり新曲「SAMPO」 喜怒哀楽あふれるメロディー
岸田さんによるくるりの新曲「SAMPO」は、『リラックマとカオルさん』のための書き下ろし曲。 リラックマとカオルさんが過ごす春夏秋冬の日常に、喜怒哀楽あふれるメロディーがそっと寄り添う名曲である。これまでにも『ジョゼと虎と魚たち』や『まほろ駅前多田便利軒』など映像作品に劇伴を提供し発揮してきたが岸田繁さんの才能が、新たなジャンルでも遺憾なく発揮された意欲作となっている。
本編を鑑賞する際には、物語を彩る音楽にも注意深く耳を傾けたい。
音楽担当 岸田繁 コメント全文
──オファーを受けた時の感想は?
お仕事をいただけて光栄でした。スタッフさん達も、熱のこもっている方々だったので、良い温度感を作品に持ち込んで、私の仕事が上手くハマれば良いなと思いました。
──リラックマをご存知でしたか?
はい。シンプルで愛らしいのに、シンメトリックでクールな印象を持っていました。物語のなかで、少し印象が変わりました。
──楽曲制作にあたって意識したことや、チャレンジしたことは?
リラックマたちの動きに合わせたリズムや、全体的にのんびりとしたムードを作ることを意識しました。
作り込み過ぎず、一筆書きを意識してモチーフをさっさかと作っていきました。人形を使ったストップモーションアニメということで、アナログ的なものと、最新の技術の融合を、劇中音楽の中でも追随しました。
ウクレレやギターの音なんかも、敢えて生楽器を使わずにプログラミングで作っています。
──これから作品をご覧になる皆さんへ、メッセージをお願いします
どのシーンも、ほんのり心に織り目があることに気付くような、人肌感のある物語になっていると思います。
カオルさんのアッサリとしたキャラクターと、季節感あふれる物語のシーンに、観ている人たちも引き込まれるのではないでしょうか。
他にも盛りだくさん!Netflixの新作アニメ
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント