リリース予定は2019年。対応プラットフォームはWindows/MacのPCとなっており、Steamではすでにストアページがオープンしている。
『Weedcraft Inc』は、大麻の栽培事業に乗り出した実業家・ガンジャプレナーとして、大麻の生産、流通を行うシミュレーションゲーム。近年、「グリーンラッシュ」といわれるほどに勃興しているアメリカの大麻産業を舞台にした、「大麻版シムシティ」といったところだ。
画像は公式トレイラー「Weedcraft Inc - Announcement Trailer」より
政治やこの産業で避けられないリーガルマターなど、複雑な大麻産業の側面がゲーム性に落とし込まれており、かなり本格的なシュミレーションゲームとなっているようだ。
また、ビジュアルもアメコミ風のグラフィックとなっており、既存の大麻栽培アプリよりもかなり気合いの入ったゲームであることがうかがえる。
画像は公式トレイラー「Weedcraft Inc - Announcement Trailer」より
綺羅星のごとく生まれる、マリファナ・アプリ
実は近年では、大麻栽培系のゲームアプリも数多く存在している。もっとも人気が高いのが、世界的人気ゲーム『グランド・セフト・オート』のマリファナ愛好家版と呼ばれる『Weed Firm』だ。
『Weedcraft Inc』よりもアンダーグラウンドな要素が強く、学校を退学になった主人公が大麻のディーラーとなり、ギャングを相手に金儲けをするという内容。
Appleのゲーム部門Appランキングにて、全カテゴリで1位を獲得し、ついにはアプリが削除されてしまうほどに人気を博した。現在は『Weed Firm:RePlanted』や『Weed Firm2』などの続編もリリースされている。
また、ラッパーのウィズ・カリファさんがプロデュースする「Wiz Khalifa's Weed Farm」などもある。
こちらは「Weed Firm(大麻牧場)」を経営し、成功に導くゲーム。ラッパーのスヌープ・ドッグさんが立ち上げたマリファナブランド「Leafs by Snoop」や、女優のウーピー・ゴールドバーグさんが手がける女性用医療用マリファナ製品ブランド「Whoopi & Maya」などと同様に、セレブも堂々とマリファナ事業に進出している一例といえる。
ゲームアプリだけでなく、実際の栽培管理用のアプリや、マリファナを販売するディスペンサリーやディーラー、デリバリー業者を探すアプリまで、その種類は多岐に渡る。
米国では、クリーンなビジネスとしてマリファナ事業を行うスタートアップも続々と誕生している。
ウーバー・ウィード(Uber for Weed)と呼ばれ、医療用マリファナをディスペンサリーから家庭に届けるサービスを提供している「Eaze」は、昨年2700万ドル(日本円で約30億円)を資金調達。さらに総売り上げが毎年300%成長していることでも話題となっている。
現在進行形で増え続けるマリファナ・アプリだが、リリース予定の『Weedcraft Inc』は、こういった大麻を取り巻くアメリカの現状を色濃く反映した、かなりハードコアなシュミレーションゲームとなりそうだ。まだゲームの詳細は公開されていないが、日本でプレイできる可能性も高い。
現在の最先端の大麻カルチャーを知るツールとしても、純粋なシュミレーションゲームとしても興味深い本作。引き続き続報を待ちたいところだ。
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