篠田千明の新作演劇『ZOO』 VR空間を利用した舞台美術

篠田千明の新作演劇『ZOO』 VR空間を利用した舞台美術
篠田千明の新作演劇『ZOO』 VR空間を利用した舞台美術

篠田千明『ZOO』/画像はすべてKYOTO EXPERIMENT 2016 公式Webサイトより

演出家/作家/イベンターの篠田千明さんが手がける舞台『ZOO』が、11月11日(金)から13日(日)まで、京都芸術センター講堂にて上演される。

これは京都で開催される国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN」のプログラムのひとつ。

ドラマトゥルク(戯曲のリサーチや作品制作に関わる役職)/翻訳は演出家でもある岸本佳子さん、アートディレクションはイラストレーター/アーティストのたかくらかずきさん、VRディレクションはメディアアーティストのゴッドスコーピオンさんが担当している。

出演は演劇集団・範宙遊泳所属の福原冠さんほか。

チリの若手劇作家の戯曲を演出する『ZOO』

篠田千明さんは、演劇という枠組みを越境する活動を続けている劇団・快快(ファイファイ)の演出家として活動。

2012年、快快を抜けてソロ活動を開始すると、タイやバンコクへ拠点を移し、そこで出会った人たちとの集団制作を通して作品を発表。

2014年からは、『機劇』『非劇』と題して新作を制作、「劇を機する」、「劇に非ず」という、劇の成り立ちそのものを問い直す試みを続けてきた。

そんな篠田さんによる新作『ZOO』は、チリ演劇界の若手を代表するマヌエラ・インファンテさんの戯曲『動物園』を下敷きに制作。

2016年春の「KYOTO EXPERIMENT」において、インファンテさん自身の演出で日本初演されたこの戯曲は、原住民を発見した科学者のレクチャーという形式がとられ、植民地主義や「人間の展示」というテーマに挑んだ。

3Dゲーム制作にも用いられるエンジン「Unity」などを使って舞台空間とVR空間をシームレスにつなぐ舞台美術が、たかくらかずきさんとゴッドスコーピンさんによって現在鋭意制作されているという。
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イベント情報

KYOTO EXPERIMENT 2016 公式プログラム 篠田千明『ZOO』

日時
2016年11月11日(金)20:00〜、12日(土)19:30〜、13日(日)13:30〜、19:30〜
会場
京都芸術センター 講堂
座席
自由席
料金
前売:一般 2,500円、ユース(25 歳以下)・学生 2,000円
シニア(65 歳以上)2,000円、高校生以下1,000円
ペア(前売のみ)4,500円
※ 当日券は前売券 +500 円(高校生以下は同額)
フリーパスやセット券もあり
時間
75 分(予定)
言語
日本語・英語(日本語および英語字幕あり)
原作
マヌエラ・インファンテ
演出
篠田千明
ドラマトゥルク
岸本佳子
アートディレクション
たかくらかずき
VRディレクション
ゴッドスコーピオン
出演
福原冠(範宙遊泳)ほか
照明
筆谷亮也
音響
西川文章
助成
セゾン文化財団
協力
範宙遊泳、プリッシマ、オフィスビギニング
製作
KYOTO EXPERIMENT(京都国際舞台芸術祭実行委員会)
主催
KYOTO EXPERIMENT(京都国際舞台芸術祭実行委員会)
上演にあたって/作品の構成上、途中入退場不可

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