本物の岸田メル先生が分身さんを語る
最初は少し危ない人かと思ったものの、話すと真面目で良い人なんだけど、よくよく聞いてみるとやっぱり「ちょっと変わった人かな?」という印象の分身さんでした。その後、ちょうどサークル「迷子通信」の新刊が完売した直後のメル先生に分身さんの話をしてみました。
メル先生 そもそも、俺のコスプレをするやつがいるんだっていうのにビックリしたし、こんな長く続けると思ってなかったです。「継続は力なり」なのか、前にも言いましたけど、コミケに岸田メルコスプレがいるのが当たり前になっちゃった。すごいことですよ。
途中から責任感じちゃって。最初は面白がられても、段々寒くなってしまったら、俺のせいでもあるから。でも、俺以外のコスプレでも話題になることがあって、自立したなーっていう謎の親心みたいな感情があります(笑)。
──でも、分身さんからは、メル先生への深い愛を感じました。
メル先生 だって、実はあの人、岩手出身で被災地に住んでたんですよ。だから、チャリティーオークションで俺のマスクを彼が落とした時、結果的に被災地の人のお金をまた被災地に還元するっていう謎の流れになりましたからね。
彼自身が喜んでくれたという意味では、チャリティーとしては意義があったんだけど。届いた時も開封式を実況してて、「あーバカーだな」って(笑)。
──生温かい目で見守っているんですね。
メル先生 ただ、あえてダメ出しするなら、コミケで絡んだ女性コスプレイヤーさんに、Twitterで「岸田メルのコスプレをしていた分身です!」とか言って馴れ合ってる。それを見ると、「こいつー!!」ってなります。それで実際に付き合えるんだったら全然ありですけどね(笑)!
──メルコス婚ですね。
メル先生 あと、彼が毎回頑張ってるから、よく知らない人が「岸田メルっていう人がコミケで毎回コスプレしてる」って勘違いしてることがあって、はなはだ迷惑!
──本物がどっちかわからない、2年前に起きたあの問題ですよね。
メル先生 本物とか偽物とか、もうどっちでもいいんだろうなっていう。
──オリジナルなき時代。
メル先生 もうここまで来たら、俺が死んでもずっと続けてほしいですね。2代目、3代目を襲名させて。それで1万年後とかに、誰も元ネタがなんだかわからないまま形としては残っていて、部分部分は間違えてるみたいな、『トップをねらえ!』のラストみたいなことになってほしい。
2
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント