しかしその後、その申し立てが撤回され謝罪のメールが届いたことが、楽曲を手がけたタカオカミズキさんのTwitterで明らかになった。
神調教すぎて権利元がFukaseさん本人と誤解?
『VOCALOID4 Library Fukase』に付属する特選小冊子用に制作された、ボーカロイドの基本的な操作方法を学べるデモ楽曲となっている。
タカオカさんは、この音源をYouTubeで私的に公開していたのだが、権利元が「Fukaseさん本人の歌が使用されている」と誤解したのか、著作権違反の申し立てにより音声が非公開にされてしまうという事態に。【ご報告】VOCALOID Fukaseの付属冊子用に制作したスターライトパレードの歌声をyoutubeにて私的に公開しておりましたが、このたび所属レーベル様より「まんま本人じゃねーかwww」というガチ認定を頂きました。 pic.twitter.com/ETBEYZ4Aqz
— タカオカミズキ (@takaokamizuki) 2016年2月17日
これに対しタカオカさんは異議申し立てを行ったものの、権利元には二次創作だと信じてもらえずしばらくは承認されなかった。【悲報】ボカロだっつってんのに公式が信じてくれない。 pic.twitter.com/tyjMtXaUfS
— タカオカミズキ (@takaokamizuki) 2016年2月29日
しかし、「審査の精度は別として『公式に誤認された』という事実は謳い文句として最高ですね」とつぶやいているように、本人にとってもまんざらでもなかったようだ。
そして、それから約半月が経った3月1日、著作権侵害の申し立てを撤回するとともに、権利元から謝罪のメールがタカオカさんのもとに届いたことが本人によって明かされた。YouTubeにアップされた音源も、現在は正常に公開されている。【朗報】申し立ての撤回をいただきました。https://t.co/5zWRo7v9Ys pic.twitter.com/y2xWYe6YkU
— タカオカミズキ (@takaokamizuki) 2016年3月1日
YouTubeでは、自身が権利を有する映像や音声などをYouTubeのデータベースに登録することで、それらのデータが使われたコンテンツが投稿された際に権利元に通知される「コンテンツID」という著作権管理システムが導入されている。
権利元側は、この通知をもとにコンテンツをブロックするなどの最終的な処遇を決められるのだが、いわゆる「歌ってみた」動画やボーカロイドで制作された楽曲は、特に営利目的ではない私的利用については二次創作の範疇として捉えられている。
今回は、やはり「とてもボカロとは思えないほど本人の歌声に酷似していた」ことから誤解を招いて引き起こされた事態だと考えられる。恐るべしボカロの技術……。
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1件のコメント
CKS
人間と人間を模したものが間違われるSF すでに発生しつつある・・・