1964年から放送をスタートし、これまで52年の歴史をほこるフジテレビの昼ドラ枠が3月をもって終了することが、2015年10月に発表された。
そんな折、昼ドラのドロドロとしたイメージを代表する作品としていまもなお語り継がれる姉妹の愛憎劇『牡丹と薔薇』(通称:ボタバラ)が、12年ぶりに新作としてよみがえり、2015年11月から『新・牡丹と薔薇』として放送されている。
ほんわかした空気感のあるファミリー物も多くつくられていた昼ドラ枠を、修羅場と痴情にまみれたイメージに一変させたといっても過言ではない怪作。
新作は、衝撃的な名セリフの数々はこれまで何度もTwitterのトレンドに浮上するとともに、その反響と連動したコラム連載「今日のボタバラ名ゼリフ」が行われている公式サイトへのアクセスも殺到するなど、ネットと上手く連動して旧作以上の大きな注目を浴びている。
1月29日(金)に迎える最終回を心の底から惜しんでいる筆者が、これまでのボタバラを振り返りながら、ネット上の熱狂もまとめてご紹介。
※ネタバレを含みます!まだ間に合う!話題の昼ドラ『新・牡丹と薔薇』徹底解剖!
『牡丹と薔薇』といえば、2004年1月から3月にかけて放送され、小沢真珠さんと大河内奈々子さんとで、愛と憎しみにあふれたドロドロの修羅場を怪演した作品。ぼたんの妹である香世を演じた小沢真珠さんの出世作としても知られ、当時も大きな注目を集めた。
数奇な運命に翻弄され、ときに無慈悲な人生を辿りながらも、ひたむきに生きる牡丹と薔薇の姉妹を30年にも及ぶ年月とともに描いた壮大な物語だ。一日でも見逃すとまったくついていけないほど怒涛の展開で、当時は録画して慄きながら見守った視聴者も多いのではないだろうか。
2012年には、パチンコ「CR牡丹と薔薇」が稼働するなど、放送から10年以上経過した今も根強い人気をほこり、昼ドラを代表する作品として君臨。
そして、満を持して登場した『新・牡丹と薔薇』の原作/脚本を手がけるのは、同作のみならず『真珠夫人』『さくら心中』をはじめ、社会現象を巻き起こすほどの大ヒット作品を連発し、昼ドラの帝王とも評されている中島丈博さんだ。
姉妹の両親である崑一/眞澄の夫妻は、ローズガーデンを経営する富豪・小日向家として知られている。
さらに、ぼたんと婚約している瀬尾綱輝や、崑一の元妻である世奈子。そして、一時は美輪子と恋に落ち、やがて凶行におよぶこととなる吉田多摩留など、姉妹にかかわる人々の狂気に満ちたさまざまな思惑が複雑に絡まりあっていく。
旧『牡丹と薔薇』とストーリーはまったく異なるものの、第1・2話には、旧ボタバラから大河内さんと小沢さんが登場。
さらには、物語で重要な役割を担うおなじみの劇中歌「牡丹と薔薇」や、作中の象徴的な絵画も継続して採用されているなど、随所に旧作へのオマージュが散見されるリメイク作品となっている。
格差から生まれる周囲の反対が、かえって恋愛のスリリングな興奮となり、多摩留の実家である天ぷら屋の吉田屋にも足繁く通っていた美輪子。だが、墓場で肉体関係を迫られたことをきっかけに多摩留を拒絶するようになる。
彼氏から一変、ストーカーと化した多摩留は、やがて小日向家に侵入し美輪子を殺害するという凶行におよぶ。しかし、実際に犠牲になったのは、身を呈して妹をかばった姉のぼたん。多摩留はそのまま屋敷に火を放ち、ぼたんとともに焼け死ぬ道を選ぶという壮絶な死を遂げる。 数年後、美輪子の母・眞澄がかつて、とある事情から養子に出した娘・富貴子が突如、放浪先のアメリカから帰国。
実は腹違いの姉妹だった富貴子は、眞澄の実子、そして美輪子の姉として小日向家に迎え入れられる。ただ、富貴子が養子縁組されていたのは、なんと小日向家にとっては永遠の敵である多摩留の実家・吉田家だったことが明らかとなり、事態はさらに混迷を極めていく…。
昼ドラにおける金曜日は、一週間積み上げたストーリを一気にひっくり返すことが多いのだが、『新・牡丹と薔薇』では、あまりの展開の早さから一部のファンの間では「毎日が金曜日のようだ」とささやかれていた。
そんな折、昼ドラのドロドロとしたイメージを代表する作品としていまもなお語り継がれる姉妹の愛憎劇『牡丹と薔薇』(通称:ボタバラ)が、12年ぶりに新作としてよみがえり、2015年11月から『新・牡丹と薔薇』として放送されている。
ほんわかした空気感のあるファミリー物も多くつくられていた昼ドラ枠を、修羅場と痴情にまみれたイメージに一変させたといっても過言ではない怪作。
新作は、衝撃的な名セリフの数々はこれまで何度もTwitterのトレンドに浮上するとともに、その反響と連動したコラム連載「今日のボタバラ名ゼリフ」が行われている公式サイトへのアクセスも殺到するなど、ネットと上手く連動して旧作以上の大きな注目を浴びている。
1月29日(金)に迎える最終回を心の底から惜しんでいる筆者が、これまでのボタバラを振り返りながら、ネット上の熱狂もまとめてご紹介。
※ネタバレを含みます!
中島丈博が手がける『新・牡丹と薔薇』とは
数奇な運命に翻弄され、ときに無慈悲な人生を辿りながらも、ひたむきに生きる牡丹と薔薇の姉妹を30年にも及ぶ年月とともに描いた壮大な物語だ。一日でも見逃すとまったくついていけないほど怒涛の展開で、当時は録画して慄きながら見守った視聴者も多いのではないだろうか。
2012年には、パチンコ「CR牡丹と薔薇」が稼働するなど、放送から10年以上経過した今も根強い人気をほこり、昼ドラを代表する作品として君臨。
そして、満を持して登場した『新・牡丹と薔薇』の原作/脚本を手がけるのは、同作のみならず『真珠夫人』『さくら心中』をはじめ、社会現象を巻き起こすほどの大ヒット作品を連発し、昼ドラの帝王とも評されている中島丈博さんだ。
相関図を見ても複雑すぎる『新・牡丹と薔薇』キャラクターたち
物語の中心となるのは、潔癖性で妹に過剰な愛情を注ぐ姉のぼたんと、心境の変化が非常に激しくさまざまなトラブルを巻き起こす妹の美輪子という「牡丹と薔薇の姉妹」。姉妹の両親である崑一/眞澄の夫妻は、ローズガーデンを経営する富豪・小日向家として知られている。
さらに、ぼたんと婚約している瀬尾綱輝や、崑一の元妻である世奈子。そして、一時は美輪子と恋に落ち、やがて凶行におよぶこととなる吉田多摩留など、姉妹にかかわる人々の狂気に満ちたさまざまな思惑が複雑に絡まりあっていく。
旧『牡丹と薔薇』とストーリーはまったく異なるものの、第1・2話には、旧ボタバラから大河内さんと小沢さんが登場。
さらには、物語で重要な役割を担うおなじみの劇中歌「牡丹と薔薇」や、作中の象徴的な絵画も継続して採用されているなど、随所に旧作へのオマージュが散見されるリメイク作品となっている。
最悪のさらに斜め上をいく急転直下『新・牡丹と薔薇』のストーリー
あらすじをざっと紹介すると、切っても切れない硬い運命の絆で結ばれた「牡丹と薔薇の姉妹」は、蝶よ花よと愛でられながら美しく育ったが、祖母の墓参りの際に、美輪子が貧乏な墓守の青年・多摩留と身分違いの恋に落ちたことから、数奇な運命に翻弄されていく。格差から生まれる周囲の反対が、かえって恋愛のスリリングな興奮となり、多摩留の実家である天ぷら屋の吉田屋にも足繁く通っていた美輪子。だが、墓場で肉体関係を迫られたことをきっかけに多摩留を拒絶するようになる。
彼氏から一変、ストーカーと化した多摩留は、やがて小日向家に侵入し美輪子を殺害するという凶行におよぶ。しかし、実際に犠牲になったのは、身を呈して妹をかばった姉のぼたん。多摩留はそのまま屋敷に火を放ち、ぼたんとともに焼け死ぬ道を選ぶという壮絶な死を遂げる。 数年後、美輪子の母・眞澄がかつて、とある事情から養子に出した娘・富貴子が突如、放浪先のアメリカから帰国。
実は腹違いの姉妹だった富貴子は、眞澄の実子、そして美輪子の姉として小日向家に迎え入れられる。ただ、富貴子が養子縁組されていたのは、なんと小日向家にとっては永遠の敵である多摩留の実家・吉田家だったことが明らかとなり、事態はさらに混迷を極めていく…。
昼ドラにおける金曜日は、一週間積み上げたストーリを一気にひっくり返すことが多いのだが、『新・牡丹と薔薇』では、あまりの展開の早さから一部のファンの間では「毎日が金曜日のようだ」とささやかれていた。
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