12. はやかわともこ「ヤマトナデシコ七変化」全36巻(15年連載)
2000年から『別冊フレンド』(講談社)で連載されていた「ヤマトナデシコ七変化」。女性読者さんの中では「なつかしい!」と思う方も多いのではないでしょうか。
洋館に下宿するイケメン男子高校生4人と、孤独を愛する根暗少女が同居することになり……という、夢のような設定。うんうん、王道こそ素晴らしい!
しかし、この作品、恋愛ばかりではありません。主人公のスナコはイケメンを見るとまぶしすぎて鼻血を噴出してしまう……などなど、登場人物たちの強烈なキャラクターも魅力となっています。
13. 田丸浩史「ラブやん」全22巻(15年連載)
『アフタヌーン・シーズン増刊』(講談社)で、2000年から連載されていましたが、同誌休刊に伴い、2003年からは『月刊アフタヌーン』(講談社)に移籍した「ラブやん」。
ニートでオタクで口リコンというダメ男すぎる主人公の元に、ある日、愛の天使・ラブやんが現れます。しかし、彼が片思いしている相手は小学生……。キューピッドであるラブやんは、この任務(犯罪)を成就させることが出来るのか……?
下ネタ満載のギャグが好きな方におすすめしたいです!
14. 岸本斉史「NARUTO -ナルト-」全72巻+外伝1巻(16年連載)
言わずと知れた大ヒット漫画! 『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1999年から連載されていた「NARUTO-ナルト-」は、2014年に連載が終了。その後、主人公・ナルトの息子であるボルトを主人公とした「NARUTO -ナルト- 外伝 〜七代目火影と緋色の花つ月〜」が短期集中連載されました。
落ちこぼれの忍者・うずまきナルトが、立派な忍に成長していくまでの物語。全72巻に外伝1巻、是非とも気合いを入れて一気読みしたい作品です!
15. 一色まこと「ピアノの森」既刊25巻(17年連載)
1998年より『ヤングマガジンアッパーズ』(講談社)にてスタートし、2005年より『モーニング』(講談社)に移籍、不定期で連載されていた「ピアノの森」。筆者である私自身、『モーニング』移籍のタイミングで途中から読みはじめ、どっぷりハマりこんで単行本を集め出しました。
「森の端」と呼ばれる歓楽街育ちの主人公・一ノ瀬海(いちのせ かい)が、森に捨てられていたピアノで遊んでいたことをきっかけに、天才ピアニストとして成長していく物語。
個性豊かな住人たち、努力型のライバルや、事故をきっかけにピアノを弾けなくなってしまった名ピアニストの師匠。一色まことさんの描く丁寧な人物描写と、読んでいると誌面から音楽が流れてくるような躍動感が魅力です。
16. 冬目景「イエスタデイをうたって」全11巻(18年連載)
1997年より『ビジネスジャンプ』(集英社刊)に不定期連載され、同誌休刊後『グランドジャンプ』に移籍された「イエスタデイをうたって」。
大卒でフリーターの主人公と、さまざまな登場人物たちの人間ドラマ。彼らがぶつかるのは、恋や仕事、家族や夢といった、現実的に生きる私たちとそう変わらない問題。お話も、現実と同じで一進一退、ゆったりと進んでいきます。
完結まで18年、全11巻というボリュームなので、今からでも読みやすいのではないでしょうか。
17. 真刈信二・赤名修「勇午」既刊41巻(21年連載)
交渉人・勇午が、様々な国を舞台に依頼を解決していくシリーズ。1994年から『月刊アフタヌーン』、その後『イブニング』(すべて講談社)に移籍し、今年シリーズ最終章「勇午 Final」が最終回を迎えました。
不利な状況、無謀な依頼を解決していく緊張感が魅力です。
18. 八神ひろき「DEAR BOYS」既刊74巻(26年連載)
第1部「DEAR BOYS」、前日譚「DEAR BOYS THE EARLY DAYS」、第2部の「DEAR BOYS ACT II」があり、現在第3部の「DEAR BOYS ACT3」が、12月4日(金)発売の『月刊少年マガジン』2016年1月号(講談社)にて最終回を迎えます。
1989年から連載を開始し、バスケットボールを題材にしたスポーツ漫画では史上最長連載なのだとか。25年以上に渡る連載の中ではバスケのルール変更があったり、携帯電話が登場したりしています。途中で読むのをやめた方も、もう一度読みなおすと新たな発見があるかもしれません。
19. 中崎タツヤ「じみへん」全12集(26年連載)
1989年から『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載されていた「じみへん」。著者である中崎タツヤさんが還暦を迎えるにあたり、惜しまれつつ連載終了となりました。
見開き2ページに描かれる、ゆるーい脱力感の15コマ漫画は、「読むぞ!」と気合を入れて読むというよりも、暇な時にふと読みたくなるような作品。いつ、どこから読みはじめても楽しめるので、トイレに置いておきたいです。
20. 深見じゅん「ぽっかぽか」全15巻(28年連載)
今回調査したうちで、一番連載期間が長かったのは『YOU』(集英社)にて、1987年から不定期連載されていた「ぽっかぽか」でした。
テレビドラマにもなったまさに「ぽっかぽか」な、母父娘のハートフルストーリー。読んでいると、家族っていいなぁ、結婚っていいなぁと心がじんわりあたたかくなるような漫画でした。
やっぱり名作揃い!
こうやって並べてみると、2015年に幕を閉じた漫画は名作揃いだったと実感し、少しさみしい気持ちになりました……。しかし、ここはこの名作たちを一気にまとめ読みするチャンスでもあります。新連載で面白いものをきちんとチェックしながらも、完結した作品を振り返りたいですね。
また、2015年に最終回を迎えた長期連載マンガをほぼ網羅したつもりですが、抜けがあればご指摘いただければありがたいです。
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1件のコメント
CKS
ああもうな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜こういうのな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!