12月5日(木)、メディア芸術の総合フェスティバル「第17回文化庁メディア芸術祭」の受賞作品が発表された。アート部門の大賞は『crt mgn』、エンターテインメント部門の大賞は『Sound of Honda / Ayrton Senna 1989』、アニメーション部門の大賞は『はちみつ色のユン』、マンガ部門の大賞は『ジョジョリオン ―ジョジョの奇妙な冒険 Part8―』、功労賞には阿部修也さんら計4名が選ばれた。なお、特設webサイトではこのほかにも、部門別の優秀賞、新人賞、審査委員会推薦作品に選ばれた作品を見ることができる。
12月5日(木)、4部門ごとに大賞1作品、優秀賞4作品、新人賞3作品が、そして功労賞としてメディア芸術分野に貢献のあった4名が発表された。
発光するネオン管の光をモニター上に映し出し、磁石による電磁波を使うことでかすかな音を発生させる装置を制作。それにより、日常の中では人間が感じることができない電磁波を視覚と聴覚で捉えることを可能にする作品の。
機械工業メーカー・本田技研工業のカーナビゲーションシステム「インターナビ」における、独自の技術と歴史をひもとくため、1989年のF1日本グランプリ予選でアイルトン・セナさんが打ち立てた世界最速ラップの走行データを用いることで、彼の走りを音と光で蘇らせることに成功。彼の走りを体感できるコンテンツやスマホアプリなどが開発・配布された。
幼い頃に朝鮮戦争後の韓国を離れ、ベルギーのとある一家に家族として迎えられた「ユン」が、新たに家族として迎えられた韓国からの養女によって、自分が何者なのかを意識し始めるというもの。ユン監督自身の半生を描いたそのマンガをもとに、ローラン・ボアローさんと共同監督したアニメーションだ。
元々人気のあったシリーズということだけでなく、独特なビジュアルや世界観、そして何よりも、荒木さんが長年にわたり築き上げてきた壮大な物語世界に東日本大震災を取り込んでいる点などが評価されたようだ。
なお、2014年2月5日(水)から2月16日(日)までの期間中、東京・六本木の国立新美術館を中心に開催される「平成25年度[第17回]文化庁メディア芸術祭受賞作品展」で、これらの作品を含む受賞作品が展示される。世界83か国・地域の4,347作品の中から選ばれた作品、約120点が一堂に会するようだ。入場はすべて無料となっている。
※2013.12.11 公式より作品応募国数の訂正がございましたので、訂正いたしました
全4部門における優れた作品を発表
「文化庁メディア芸術祭」は、前述のアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰する芸術祭。毎年多くの作品が集まり、今年は、80以上の国と地域からの2,347点も含む、過去最多となる4,347点もの作品が集まった。12月5日(木)、4部門ごとに大賞1作品、優秀賞4作品、新人賞3作品が、そして功労賞としてメディア芸術分野に貢献のあった4名が発表された。
アート部門
大賞『crt mgn』
アート部門の大賞を受賞したのは、アルヴァ・ノトという活動名でも知られる、ドイツのミュージシャンであるカールステン・ニコライさんによるメディアインスタレーション『crt mgn』。カールステン・ニコライさんは、音楽とアートというジャンルを横断する国際的なアーティストの1人だ。発光するネオン管の光をモニター上に映し出し、磁石による電磁波を使うことでかすかな音を発生させる装置を制作。それにより、日常の中では人間が感じることができない電磁波を視覚と聴覚で捉えることを可能にする作品の。
エンターテインメント部門
大賞『Sound of Honda / Ayrton Senna 1989』
エンターテインメント部門の大賞には、菅野薫さん、保持壮太郎さん、大来優さん、キリーロバ・ナージャさん、米澤香子さん、関根光才さん、澤井妙治さん、真鍋大度さんら日本・ロシアチームによって製作された『Sound of Honda / Ayrton Senna 1989』。機械工業メーカー・本田技研工業のカーナビゲーションシステム「インターナビ」における、独自の技術と歴史をひもとくため、1989年のF1日本グランプリ予選でアイルトン・セナさんが打ち立てた世界最速ラップの走行データを用いることで、彼の走りを音と光で蘇らせることに成功。彼の走りを体感できるコンテンツやスマホアプリなどが開発・配布された。
アニメーション部門
大賞『はちみつ色のユン』
アニメーション部門の大賞には、バンド・デシネ(フランス語圏のマンガ)作家・映画監督のユンさんとドキュメンタリー監督のローラン・ボアローさんによるドキュメンタリーアニメーション『はちみつ色のユン』が選ばれた。幼い頃に朝鮮戦争後の韓国を離れ、ベルギーのとある一家に家族として迎えられた「ユン」が、新たに家族として迎えられた韓国からの養女によって、自分が何者なのかを意識し始めるというもの。ユン監督自身の半生を描いたそのマンガをもとに、ローラン・ボアローさんと共同監督したアニメーションだ。
マンガ部門
大賞『ジョジョリオン ―ジョジョの奇妙な冒険 Part8―』
マンガ部門の大賞には、マンガ家・荒木飛呂彦さんによる『ジョジョリオン ―ジョジョの奇妙な冒険 Part8―』が選ばれた。マンガだけでなくTVアニメも好調、2014年春からは第三部となる『スターダストクルセイダース』がアニメ化されることも発表されている「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの第8部となる作品が大賞を受賞した。元々人気のあったシリーズということだけでなく、独特なビジュアルや世界観、そして何よりも、荒木さんが長年にわたり築き上げてきた壮大な物語世界に東日本大震災を取り込んでいる点などが評価されたようだ。
功労賞
4人の著名人が受賞
映像生成装置の歴史に名を残す「パイク・アベ・シンセサイザー」の技術的な支援などで知られるエンジニア・アーティストの阿部修也さん、TVアニメ『鉄腕アトム』など数多くの音響効果を手がけてきた柏原満さん、自主制作漫画同人誌展示即売会・コミティア実行委員会代表の中村公彦さん、数多くの映像作家たちに大きな影響を与えたという映画監督・映像作家・映画理論家の松本俊夫さん、計4名の文化人が選ばれた。なお、2014年2月5日(水)から2月16日(日)までの期間中、東京・六本木の国立新美術館を中心に開催される「平成25年度[第17回]文化庁メディア芸術祭受賞作品展」で、これらの作品を含む受賞作品が展示される。世界83か国・地域の4,347作品の中から選ばれた作品、約120点が一堂に会するようだ。入場はすべて無料となっている。
※2013.12.11 公式より作品応募国数の訂正がございましたので、訂正いたしました
この記事どう思う?
0件のコメント