LUNA SEAが敬愛するシーンの先駆者たちも熱演
日本のメタルシーンの第一人者TOKYO YANKEESは、かつてLUNA SEAと同じく、X JAPANのYOSHIKIさんが立ち上げたレーベル・エクスタシーレコードに所属していた。ギターとベースとドラムからなる3ピースバンドにも関わらず迫力のある音圧で、ダイブが起こるほどホールを盛り上げる。
ギタリストのNORIさんが「たまたまいるから」とX JAPANのギタリスト・PATAさんを呼び込むと、会場からはどよめきが起こり、そのまま演奏された「HOLLYWOOD HEARTBREAKER」でも貫禄たっぷりのステージを作り上げていた。 同じくエクスタシーレコードに所属していたLADIES ROOMは、「Anarchy in the U.K.」というイギリスのパンクバンド・Sex Pistolsのカバーからスタート。
この楽曲は、エクスタシーレコードが1991年に行った「エクスタシーサミット」でセッションされて以来、ライブの定番となっており、当時を知るファンの心を鷲掴みにしていた。
さらに「『どうしても歌いたい曲があるんです』って言ってきたから」と紹介されてRYUICHIさんが登場。
「X JAPANのHIDEさんが歌ってたんですよね」と語り、往年のデュエット曲「酒と泪と男と女」のカバーが行われ、ボーカルのHyakuさんとしっとり歌い上げていた。 かつてLUNA SEAのドラム・真矢さんもサポートドラマーとして加入していたDEAD ENDのステージでは、特にRYUICHIさんとLUNA SEAのギタリスト・SUGIZOさんが参加して演奏された「SERAFINE」が格別の盛り上がりを見せる。
それぞれがトリビュートアルバムへの参加や、アルバムでのカバーを行った同曲が、ステージ上で再びカバーされ、会場を感動の渦で包み込んだ。
その後も「Dress Burning」「Devil Sleep」といった楽曲を演奏し、50歳を超えてなお衰えぬ歌唱力で沸き起こる歓声に応えていた。
圧倒的な存在感を見せつけた2組
ライブも後半にさしかかり、SIAM SHADEが登場すると、これまで以上に観客からの熱気に満ちた様子が伝わってきた。真矢さんが「なんてカッコイイんだ!なんて日だ!」と、ステージ袖から現れながら「どうしてもこの場所で聞きたい曲がある」と話すと、会場からは待ってましたと言わんばかりの歓声が。
DAITAさんのギターから往年の名曲「1/3の純情な感情」のイントロが演奏されると、1度は真矢さんが歌い始めて笑いが起こっていたが、改めてボーカルの栄喜さんが歌うと、確固たる実力を見せつける迫力のステージで、アリーナを魅了していた。 独特な世界観で世界中から賞賛を浴びるDIR EN GREYは、登場するやいなや会場の空気を一気に張り詰めさせる緊張感のあるステージを創出。
SUGIZOさんがヴァイオリンで参加した「空谷の跫音」でも感動的な音楽をつくり上げていたが、後半には凄まじい気迫を感じるデスボイスとともに暴れまわるメンバーにあわせて、会場の興奮もたまかるばかりだった。
0件のコメント