5日で1200万再生! 「GTA」再現映像を実現させた、最先端技術とDIY精神

ハイクオリティなGTA再現動画をつくり出した男たち!

画像は「Real GTA: Behind the Scenes」のスクリーンショット

今回のGTAを再現した映像は、アメリカの映像制作チーム・Corridor Digitalによるもの。

これまでにも、空を飛ぶスーパーマンの主観視点を再現した映像などをYouTube上で発表しており、いずれも多くの再生数を記録している。

短期間でこれほどまでの再生数を稼いだ、GTAの再現動画を彼らはどのようにつくり出したのだろうか?

驚異の再現性の裏には、DIY精神溢れる様々なアイデアが!

Real GTA: Behind the Scenes

メイキング動画を見てみると、3人程度の少人数で映像がつくり出されていることがわかる。

やたらと長い棒にGoProカメラを付けていたり、車から半身を乗り出して撮影したり、スケートボードを使って追いかけながら撮影をしたりと、意外にもアナログな技術や古典的なアイデアが目立つ。

画像は「Real GTA: Behind the Scenes」のスクリーンショット

ドローンを使っているんだろう」とコメントされるほど、なめらかに撮影された映像だが、実はガンマイクなどを付ける長い棒(ブーム)の先にカメラを取り付けて人力で掲げることで撮影されていた。

車を追いかけての撮影では、車間を確保する必要があり、かなり長いブームを掲げて車から乗り出して決死の撮影を敢行しており、その他にもスケートボードを乗りこなして自転車を追走したりしている。

電子的な3DCGでつくられたゲーム空間での事象を現実世界で再現するためには、人間のフィジカルな部分が試されているように動画からは感じられる。

画像は「Real GTA: Behind the Scenes」のスクリーンショット

もちろん、原始的なアイデアや努力の他にも、機械制御によってカメラのブレを低減させる装置・ジンバルや、操縦者の重心を感知して進む小型コミューター・IO Hawkなどのハイテクなツールも撮影には登場している。

最新のテクノロジーと、フィジカルな研鑽やアイデアとが融合することで、3DCGの世界を現実世界の映像として再現することができたと言えるだろう。


この映像は、単なる「プロの犯行」というだけではなく、テクノロジーの利活用やアイデア次第では、少人数やアマチュアでも高品質の映像コンテンツを制作することが可能だということを示している。

また、Webを利用することで、作品を多くの人々に届けることができるだろう。

国境や文化の違いに縛られず、双方向のやり取りができるというインターネットのもつ特性は、映像制作をさらに活性化させる可能性もある。

今後も世界各国から上質な動画コンテンツがプロアマ問わずに生産されていくかもしれない。
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