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「爆音収穫祭」開催決定 今年の国内上映話題作をライブ音響で上映!

画像は「爆音収穫祭」公式サイトのスクリーンショット

2004年5月から断続的にレイト枠などで開催され、2008年より映画祭として展開されてきた「爆音映画祭」。ライブハウスなどで使用されている音響システムを使い、通常では体感できない映画の魅力を届けてきたこの人気企画だが、そのスピンオフイベントとして企画された「爆音収穫祭 BAKUON HARVEST」が、2013年10月26日(土)〜11月8日(金)吉祥寺バウスシアターで開催される。

映画に一回性をもたらす、「爆音映画祭」関連企画

一部の映画ファンにはすでにお馴染みの、この「爆音映画祭」関連企画。通常の映画館のスピーカーではなく、ライブ用のサウンドシステムを使って上映されるため、音楽に趣向を凝らした作品や、アクション映画などSEが強烈な作品を普通では体感できない迫力でもって楽しむことができる。ただ魅力はそれだけでない。例えば、静かに人間ドラマが展開されるような作品では、調理シーンでキッチンに広がる鍋の煮え立つ音にほっこりしたり、ささやくようにそよ風が流れるシーン中に鳥の声が小さく入り込んでいることに気づけたりと、これまた通常上映では感じとれない映画の魅力を発見することができるのだ。複製芸術である映画に、強烈な一回性をもたらし、本来の作品の魅力を引き出す上映企画、それがこの「爆音映画祭」シリーズなのだ。

ポール・マッカートニーからskrillexまで
「爆音収穫祭 BAKUON HARVEST」の上映作品

今回行われる「爆音収穫祭 BAKUON HARVEST」には、「この1年に日本で上映された映画、あるいは、できたての映画を集めてのお祭り」というテーマが設けられており、話題作から通好みの作品まで、幅広いジャンルの中から「収穫」されている。作品ラインナップを見ていて感じるのは、ミュージシャンをテーマとした作品がこれまで以上に多いということだ。その中から、爆音上映だからこそ楽しんでほしい作品とその魅力を紹介しよう。

『スプリング・ブレイカーズ』

竜巻で荒廃したアメリカの田舎町で暮らす若者を描いた『ガンモ』で若き才能として注目され、モノマネ俳優たちの共同生活の物語『ミスター・ロンリー』で世界的に評価されたハーモニー・コリン監督の最新作『スプリング・ブレイカーズ』。ハイテンションで好奇心旺盛な女子大生たちが、春休みにバカンスではっちゃけるためのある計画が引き金になり、これまで目にしなかった社会の裏側に入り込む、というこの作品。注目すべきは、クラブやビーチパーティーで流れる楽曲を、2012年、2013年とグラミー賞を獲得し、一躍世界的なミュージシャンとして広く知られるようになったskrillexさんが担当している点だ。冒頭から展開される、ビーチで享楽的に踊る若者たちのパーティシーンでは、人気楽曲の「Scary Monsters And Nice Sprites」が流れる。爆音効果もあいまって、ファーストシーンから一気に作品世界に没入することができるだろう。

『DAVID GUETTA @ IBIZA 123』

20130924_fdac6c 全世界のクラブシーンを席巻しているEDM(Electronic Dance Music)。そのブームの最大の功労者の1人でもある、デヴィッド・ゲッタさん。そんな彼が出演した、約5万人の観衆を集めた過去最大規模のダンスフェス「IBIZA123 ロックトロニック・フェスティヴァル」のパフォーマンスを収録したのがこの作品だ。爆音での見どころは言うまでもないだろう。運営ブログでも「適当に酔っぱらって踊りにきてください。」との記述があるように、少しお酒を入れて臨むのも乙。上映時に吉祥寺のスクリーンの向こう側には、クラバーの聖地・イビザ島が広がっていることだろう。

『ジャンゴ 繋がれざる者』

クエンティン・タランティーノ監督の史上最高傑作という呼び声高い本作が舞台にするのは、1858年の南北戦争直前のアメリカ。奴隷から解放された黒人ガンマンのジャンゴが、ドイツ系の賞金稼ぎ・シュルツとともに、奴隷として囚われている妻を奪還するという破天荒な物語ながら、そのエンターテイメント性が全世界で賞賛され、本年度のアカデミー賞にて脚本賞と助演男優賞を獲得した。爆音での魅力はなんといっても、過剰に血のりが使われている豪快な銃撃戦シーンだろう。爆音環境下で会場を包むライフルの咆哮と、通常の物理学を越えてあらぬ方向にふっとんでいく敵キャラクター、そのシーンに差し込まれる重厚なヒップホップサウンドは、多くのマカロニウエスタン作品を引用しつつ、それらを再構築した新しい西部劇である本作の魅力をブーストさせてくれること間違いなしだ。

『kocorono』

NUMBER GIRLゆらゆら帝国といった国内オルタナティブ・ロックバンドらと共に90年代〜00年代のロックシーンを牽引したバンド・bloodthirsty butchersbloodthirsty butchers(ブッチャーズ)吉村秀樹、心不全により逝去の記事の通り、今年フロントマンの吉村さんを失ってしまった同バンドを追ったドキュメンタリー作品が本作だ。2010年に制作されたその内容は、ホームタウンである北海道から、台北まで彼らに同行することで、唯一無二のオルタナバンドのライブシーンや、舞台裏でメンバーが意見をぶつけあう生々しいシーンを描ききっている。孤高のロックバンドとしてもはや伝説的に語られている彼らのサウンドが、爆音で鮮やかに蘇る瞬間にはぜひ立ち会いたいものだ。

その他にも『ポール・マッカートニー&ウイングス ロックショウ』、『レッド・ツェッペリン 祭典の日(奇跡のライヴ)』、『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』、『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』などロックレジェンドが登場する作品や、山梨県一宮町を拠点に活動するラッパー・田我流のツアードキュメンタリー『B級TOUR ‒日本編‒』の爆音特別バージョンなど、爆音環境に最適な作品が上映される。その他にもルイス・ブニュエルさんの『黄金時代』に合わせて、Hair Stylistics(中原昌也)がLIVEを行う企画などもある。その他の上映作品は本記事のイベント情報や、「爆音収穫祭 BAKUON HARVEST」公式サイトを参照されたい。

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