政治家、小説家の田中康夫さんの新作小説『33年後のなんとなく、クリスタル』が11月25日(火)に河出書房新社から刊行される。
東京に暮らす女子大生兼ファッションモデルの由利を主人公とし、当時の最先端であった「ナウい」ファッションブランドやレストラン等の固有名詞が独自の注釈と共に飛び交うという手法で、文学界のみならず社会的に話題を読んだ作品。この小説をもとに「クリスタル族」という流行語も生まれている。
『なんとなく、クリスタル』の発表時、田中さんは大学四年生だったが、いまや50代後半。
この数十年の間に日本は大きな変容を遂げたが、当時の日本社会のバブリーな状況を女子大生の視点から描いた田中さんは33年後のいま、どんな視座で現代社会を見るのか。『33年後のなんとなく、クリスタル』でも、『なんとなく、クリスタル』で見せた膨大な注釈は健在だという。
いまでは政治家としての名前が強い田中康夫さんだが、現代文学における重要作品の正統な続編になるだけに、話題となりそうだ。
「クリスタル族」の現在を描く
『33年後のなんとなく、クリスタル』は、そのタイトルの通り。1981年に刊行されて社会現象となった小説『なんとなく、クリスタル』の33年後の世界を描いた小説。『なんとなく、クリスタル』は第84回芥川賞候補作に選ばれている。東京に暮らす女子大生兼ファッションモデルの由利を主人公とし、当時の最先端であった「ナウい」ファッションブランドやレストラン等の固有名詞が独自の注釈と共に飛び交うという手法で、文学界のみならず社会的に話題を読んだ作品。この小説をもとに「クリスタル族」という流行語も生まれている。
『なんとなく、クリスタル』の発表時、田中さんは大学四年生だったが、いまや50代後半。
この数十年の間に日本は大きな変容を遂げたが、当時の日本社会のバブリーな状況を女子大生の視点から描いた田中さんは33年後のいま、どんな視座で現代社会を見るのか。『33年後のなんとなく、クリスタル』でも、『なんとなく、クリスタル』で見せた膨大な注釈は健在だという。
いまでは政治家としての名前が強い田中康夫さんだが、現代文学における重要作品の正統な続編になるだけに、話題となりそうだ。
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