『THE RIBBON HERO』五十嵐祐貴監督が語る、現代のヒーロー像──手塚治虫『リボンの騎士』の衝撃を再演する

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オグマフミヤ

単なるリメイクではない『THE RIBBON HERO リボンヒーロー』を届けるために

──制作発表時のコメントで「⾎湧き⾁踊る“王道”エンターテイメント」という言葉を使われていますが、五十嵐監督にとって王道とは何でしょうか? また正道という意味での王道的な作品が勢いを失いつつある現代に、王道を掲げる意義をどう考えていますか?

五十嵐 いわゆる王道みたいなものが廃れている感覚というのは、たしかにあります。

だからこそ『リボンの騎士』を単にリメイクするだけでは、お客さんには届かないと思いましたし、そういう意味での王道を取り戻したいという思いもありました。

儒教の考え方の中にも王道と覇道というものがあります。世を仁や徳で治めようとするのが王道、その逆に力で治めようとするのが覇道。原案である『リボンの騎士』はそうした王道的な作品でもあったので、覇道が強まりつつある今の世界に王道を思い出してほしいみたいな思いもありました

『THE RIBBON HERO リボンヒーロー』より

──物語としては決着しつつも、さらなる世界の広がりを感じさせる終わり方でした。続編の構想はあるのでしょうか?

五十嵐 続編をつくれるような締め方にはなりましたが、決してこのシリーズを占有したいわけじゃありません。

それこそ、今回は描けなかったジェンダー的なテーマに当事者性を持って取り組んでくれる人が出てきたら嬉しいです。他の方がさらに新しい『リボンの騎士』をつくってくれることにも期待したい。

そういう広がりを意識して今回のような終わり方にしています。だからこそ仮に続編があった場合、次の方へ繋げられるように、僕がサポートできることがあればなんでもしたいと思ってます。

©ツインエンジン

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作品情報

THE RIBBON HERO リボンヒーロー

キャスト
サファイア:サーヤ(ラランド)
パイン:小林星蘭
ベルベット:内山昂輝
ジルコ:新谷真弓
ロック:細谷佳正
ヘケート:月ノ美兎
チョロギ:手塚祐介
チック:でびでび・でびる
タック:ルンルン
教皇:壤晴彦
監督
五十嵐祐貴
原案
手塚治虫『リボンの騎士』より
脚本協力
香村純子
キャラクター原案
望月けい
キャラクター原案協力
米山 舞
アニメーションキャラクターデザイン
新垣一成
アートディレクター
セドリック・エロール
ネルガルデザイン
okama
美術監督
野村正信
色彩設計
渡部夏美
CGディレクター
長嶺明音
撮影監督
福田 光
編集
植松淳
音楽
神前 暁(MONACA) 髙田龍一(MONACA)
音響監督
三好慶一郎
音響制作
東北新社
製作
ツインエンジン
制作
OUTLINE

■イントロダクション
失われた王国の王女、サファイア。
災厄"ネルガル"に故郷シルバーランドのすべてを奪われ、絶望の果てにゴールドランドへとたどり着く。
過去を抱えながらも、人々の優しさに触れ、ささやかな希望を見出し始めた彼女。
しかし、平和な日常を嘲笑うかのように、再び災厄"ネルガル"が現れる。
かつて故郷を灰燼に帰した絶望が、今また、この場所から光を奪おうとしている。
もう、何も失わない。誰にも失わせない。
悲しみの涙を振り払い、少女は剣を取る。
これは、リボンを結び、運命に抗うことを決めた、一人のヒーローの物語。

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