テクノロジー&ガジェットメディア「キズモード・ジャパン」とキーボードブランド・Keychron(キークロン)が共同開発した、完全無線接続の左右分割キーボードとして話題を呼んでいる「Keychron Orca echo(キークロン オルカ エコー)」。
6月19日からクラウドファンディングがスタートしていますが、その購入総額(支援総額)がなんと3億円を突破。記事執筆時点では、3億2157万639円を記録しています。
「Keychron Orca echo」のクラウドファンディングページ/画像は6月25日22時時点のもの
これによって、同じくキズモード・ジャパンとKeychronが2025年11月から12月にかけて実施した共同開発プロジェクト「Keychron Nape Pro」の支援総額3億127万2609円を上回り、歴代最高支援額を更新しました。
ちなみに、これまで左右分割キーボードが気になっていたけど手を出せていなかった僕も注文しました。
ギズモード×Keychronが手がける「Keychron Orca echo」
「Keychron Orca echo」は、Webメディア「ギズモード・ジャパン」の展開するクラウドファンディングサービス「GIZMART(ギズマート)」がKeychronと共同開発した、完全無線かつトラックボール内蔵の左右分割キーボード。
「Keychron Orca echo」
「Keychron Orca echo」
両者は2025年にも、共同開発プロジェクトとしてワイヤレストラックボールマウス「Keychron Nape Pro」を展開。前述した3億円超もの支援総額を記録するなど、大反響を集めました。
そんな両者の共同開発プロジェクト第2弾が、今回ギズマート史上最高額を更新した「Keychron Orca echo」です。
気になる! でもハードル高そう! な左右分割キーボード
そもそも左右分割キーボードとは、いわゆる自作キーボード界隈を中心に流行している入力デバイス。
わかりやすい特徴としては、従来のキーボードでは難しい両肩を開いた姿勢で操作できる点。PC作業につきものな肩こりや姿勢の悪さを改善できるキーボードとして、近年注目を集めています。
それ以外にも、有線ではなく完全無線での接続、マウス替わりになるトラックボール、キーボードに角度を付けられるテンティングスタンド、キー配列が縦方向にずれているカラムスタッガード(従来のキーボードは横方向にずれているロウスタガード)、そして一般的なキーボードの40%前後のキー数など、自作キーボードだからこそ実現できるマニアックな仕様が特徴です。
一方で、初心者の参入ハードルは少々高め。多くの左右分割キーボードが個人やそれに近い有志によって開発されていて、大量生産できないものがほとんど。
また、購入しても部品をはんだ付けしたり、キーマップを設定したりするなど、自分で組み立てる必要があります(完成品の販売や組み立て代行もありますが、前者は少数で後者はよりお金もかかります)。
個人的にも、数年前から気になっていたし憧れていたものの、分割キーボード自体初心者であるがゆえに、それらのハードルの高さによって購入には至りませんでした。
僕は入手のしやすさで購入を決めました
そうした状況の中で誕生した「Keychron Orca echo」。自分で組み立てる必要のない完成品であり、Keychronというブランドの協力によって、多くの人が購入できるようになりました。
加えて、前述したような“自作”キーボードでしか実現できなかったような仕様が、文字通り全部入りのような形で企業からリリースされた点もポイント。それゆえに大きな反響を呼んでいます。
ホームポジションから手を離さない操作性を実現するというホイール(左)やトラックボール(右)
「持ち運べる分割型」を実現するというマグネット吸着設計
エルゴノミクスを追求した2段階テンティング
余談ですが、近年、自作キーボード界隈の盛り上がりは目を見張るものがあります。
自作キーボードを中心とした入力デバイスの即売会「キーボードマーケット トーキョー」(通称・キーケット)や、キーボード好きによるキーボードの祭典「天下一キーボードわいわい会」(通称・天キー)などの盛況ぶりは、その界隈を知らない僕にも伝わってくるほどです。
「Keychron Orca echo」はすでに賛否を巻き起こすほどの大反響
そんな状況も追い風になったのか、「Keychron Orca echo」のクラウドファンディング開始当日には、ギズモード・ジャパンのYouTubeチャンネルでライブ配信を実施。最大同時視聴者数2231人を記録しました。
一方で、プロジェクト開始直後には想定を上回るアクセスが集中し、一時的にページがつながりにくい状況や決済エラーが発生。
「Keychron Orca echo」を巡っては、すでにガジェット系YouTuberをはじめ、様々な有識者から賛否を含む分析が相次いでいます。
ポジティブな意見としては、自作キーボードというニッチなジャンル自体の広がりを期待する声があります。一方で、これまで個人や有志の自作だからこそ実現できた個性的な仕様の数々が、「企業の本格参入の影響を受けてしまうのではないか?」といった懸念の声もあります。
そういった意味でも「Keychron Orca echo」の影響は大きいようです。
「Keychron Orca echo」のクラウドファンディング期間は8月31日(月)まで。発送は11月下旬を予定しています。ガジェット好きを中心に、当分の間は「Keychron Orca echo」の話題が続きそうです。同時に、“界隈外”の人にどこまで広がるのかも、注目が集まります。
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