「十二国記」シリーズで知られる小説家・小野不由美さんの作品が初の電子書籍化。KADOKAWAから刊行された著作全14作品および合本版1点が、6月16日から各電子書籍ストアで配信されている。
配信されているのは、小野不由美さんの原点ともいわれる学園ホラー作品「ゴーストハント」シリーズに加え、「営繕かるかや怪異譚」シリーズなど全14作品。
小野不由美さんの作品は長らく紙の書籍で刊行され、電子書籍化されていなかった。そのためファンにとっては待望の電子書籍化と言えるだろう。
怪談集『鬼談百景』や“家ホラー”の元祖『緑の我が家』も電子書籍化
今回、電子書籍化された「ゴーストハント」シリーズは、アニメ化や漫画化などメディアミックスも展開された小野不由美さんの代表作の一つ。
2010年より、大幅な改稿を加えたリライト版として単行本全7巻を刊行。その後、角川文庫より文庫化された。
また、「営繕かるかや怪異譚」シリーズは、文庫で3冊、単行本では『その肆』が刊行され、現在もエンターテインメントマガジン『怪と幽』にて連載中だ。
『営繕かるかや怪異譚』/Kindleストア
ほかにも、日常に潜むうっすらとした闇を描いた怪談集『鬼談百景』(新潮社から刊行された『残穢』とは相関関係にある)、初期の最恐ホラー作品であり“家ホラー”の元祖ともいわれる『緑の我が家 Home, Green Home』、せつなく怖い『過ぎる十七の春』を含めた全14作品も電子書籍化。
『鬼談百景』/Kindleストア
『緑の我が家 Home, Green Home』/Kindleストア
さらに「ゴーストハント」シリーズ全7巻の合本版が電子書籍として発売されている。
【小野不由美さんの電子書籍化作品】
「ゴーストハント」シリーズ全7巻とシリーズ合本版
『営繕かるかや怪異譚』
『営繕かるかや怪異譚 その弐』
『営繕かるかや怪異譚 その参』
『営繕かるかや怪異譚 その肆』
『鬼談百景』
『緑の我が家 Home, Green Home』
『過ぎる十七の春』
『十二国記』『残穢』で知られる小野不由美 著作の電子書籍化は初
小野不由美さんは1988年に作家デビュー。2020年に第5回吉川英治文庫賞を受賞した「十二国記」シリーズをはじめ、それぞれ伝奇、ホラー、ミステリーとして高い評価を受ける『東亰異聞』『屍鬼』『黒祠の島』などで知られている。
2012年に刊行した『残穢』は、翌年に第26回山本周五郎賞を受賞。モキュメンタリーホラーを連想させる作風で、2016年には『残穢 -住んではいけない部屋-』のタイトルで映画化された。
『残穢』/画像はAmazonより
前述した通り、これまでに著作が電子書籍化されてない作家の一人であり、長らく待望されてきた。
今回の電子書籍化はKADOKAWAから刊行された作品のみ。代表作である「十二国記」シリーズはもちろん、近年のホラーブームの中で言及されることも多い『残穢』など、まだ電子書籍化されていない作品も多い。今後の電子書籍化の動向も注目される。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント