ライブハウスという空間で感じて欲しい
──あなたはどこを「主戦場」として活動していますか? またはどのような環境で制作を行っていますか?
あえ わたしたちはメンバーが日本各地に点在していて、基本的にデータを介して作曲などのやり取りを行っています。Recの際は集合して行いますが、それ以外の制作過程はオンラインがメインです。
定住地を決めて活動するわけではなく「かなしいばけもの」という名前を広められるようにSNS活動をメインに各地でライブを行おうと考えています。既に何件かお声がけもいただいていて、ライブ予定が決まりつつあります。
昨今はSNSで楽曲を自由に公開できるようになったので、リスナー側が楽曲を選ぶ自由度はかつてないほどに広がったなと。ただその中でも、音源だけでなくバンドとしてのサウンドを直で浴びたい、感じたいという方も増えてきていると思っています。
画面越しにわたしたちが構築した世界観をライブハウスという空間で間近に感じて、共感して、楽しんでもらえるようなステージの創造を企んでいます。
有路凌 僕たちの主戦場は、間違いなくライブハウスです。もちろん、今の時代にネット上でのコミュニティや発信を無視することはできません。しかし、ロックバンドとしての心臓が最も激しく脈打つのは、やはり爆音と熱気に包まれたあの空間だと確信しています。
メンバーも元々ロックバンドが好きで音楽をはじめているので、サウンドも基本的にバンドアンサンブルで考えます。ライブハウスで鳴っている音をイメージして制作を行っている感覚がありますね。
雨上がりのあおいちゃん
有路凌 演奏、パフォーマンス共に今一番脂が乗っている雨上がりのあおいちゃんのライブをぜひ、ライブハウスの爆音で体験していただきたいです。
──なぜ自身の楽曲を音楽ストア(音楽ストリーミングサービス)に配信しようと思ったのでしょうか?
あえ もちろん「かなしいばけもの」の存在を世に知ってもらうためです。今は色んな形態で楽曲を配信することが出来ますが、リスナーによって聴くプラットフォームも違うので、一括で配信が出来るTuneCore Japanを選択しました。
実際に使ってみると色々な機能があって非常に分析がしやすいです。
秋元佑斗 僕が曲をつくる目的は「自分の好きな音楽を自分で生み出す」ということです。
バンドをはじめたばかりの頃は「伝わる人間にだけ伝わればいい」と思っていました。だけど、少しずつリスナーが増えるにつれ、もっといろんな人に自分の曲を聴いてほしいと思い配信をはじめました。
自分の好きな音楽をつくるという軸はぶらさず、愛される曲を届けることが今の理想形なのかなと思っています。
──音楽シーンのメインストリームである「J-POP」やメジャーシーン、そして音楽シーンを取り巻く情報環境などをどう捉えていますか?
あえ 今のシーンは、わたしたちバンドを含めジャンルという線引きが曖昧になっていて、ジャンルを形容することが難しくなってきているなと実感しています。
その反面、かつてはサブカルチャーだったものがメインストリームを侵食していく流れに可能性を感じてます。
今はどの創作物にもタイムパフォーマンス(タイパ)が求められ、消費されていくスピードも早い。じっくりと腰を据えて向き合わないと触れられない感情や、ある種の重さを持った音楽が少しづつ置き去りにされているようにも感じます。
だから、わたしたちの音楽は“常に付かず離れず”でありたいなと。SNSや新しい技術はリスナーの方々への入り口として取り入れたい。でも、鳴らす音楽やテーマはどの時代にも在り得る孤独を伝えたい。
目まぐるしく変わるこの社会で、ふと立ち止まったときに、自分の中の「かなしいばけもの」を抱きしめられる様な、そんな音楽を投じていきたいですね。
秋元佑斗 僕にとってJ-POP/メジャーシーンは、時代を映すものと考えています。「あの頃はこんな曲が流行ってたよね」みたいな共通言語と言いますか。この2つは移り変わるからこそ歴史になるのだと思います。
現代は受動的なリスナーが多いから、ヒットする曲は一曲の中に何個もフックが仕掛けられていると思います。一方でかなり供給過多なイメージがあるので、リスナーも受動的にならざるを得ないと。
僕らの音楽は即消費される時代にはそぐわないかもしれないけど、その感覚がまた新たな時代を作る可能性があると考えると、希望になる気がします。
バンドサウンドや世界観、それぞれのバンドの良さとは
──今回「メディアネットワーク」に応募された楽曲について、聴きどころやこだわりのポイント、楽曲を通して届けたいメッセージなどを教えてください。
あえ「透過する」というタイトルには、わたしをもっと見てほしい、見つけてほしいという感情。そして、周りに溶け込んで自らを隠してしまいたいという矛盾した感情が込められています。
「わたしが何者かを知ってもらいたい、でもわたしはばけものだし」という葛藤とストーリー性を持たせた変則的な自己紹介のような曲になりました。
かなしいばけもの「透過する」
あえ 後半にある歌詞は、わたしに向けられているものなのか、はたまた第三者に向けられているものなのか──それは聴く人によって受け取り方が変わってくるかなと思っています。聴くタイミングや人によって、この楽曲の意味の感じ方が違うようになってくるのが個人的に好きなポイントです。
それと最後はみんなと一緒に歌えるような工夫も取り入れました。実際にライブに足を運んでくださった方とも世界観を共有して、一緒に場を構築できるような仕掛けをこれからの楽曲にも取り入れていこうと思っているので、ぜひ足を運んでください。
有路凌 「ラブデリック」の聴きどころは、まず再生した瞬間にはじまるイントロですね。キャッチーでオルタナティブなフレーズで、荘厳な建築を思わせてカッコいいと思っています。
その後も、歌に入るまでに1分以上たっぷりとツインギターの絡みがあり、この時代には珍しい時間の使い方をしていると思います。イントロに限らずギターフレーズがカッコいいので是非コピーしていただきたいです。
雨上がりのあおいちゃん「ラブデリック」
有路凌 こだわりとしては、ドラムのビートやノリがパートによって変化していって、曲の展開にメリハリがついていることです。4つ打ちダンスビートにセカイ系メロディが乗り、雰囲気が変わるサビはこの曲のポイントだと思っています。
──お互いの楽曲を聴いてみて、どのように感じましたか?
あえ 静と動がはっきり分かれていて、特にライブ映えしそうな曲だなと感じました。わたしは作曲をDAW上で完結させることが多くて。バンドアンサンブルっぽい楽曲を作るのが苦手なので、学びになる部分が多くありました。
情景が浮かぶ作品をつくることは、とても難しいなと感じます。けど「雨上がりのあおいちゃん」はギターの音色や展開、どれを取っても夕方の情景がふと浮かんでノスタルジックな気持ちになりました。こういった楽曲ってクセになって何度もリピートしてしまう中毒性があると思います。
さらに演奏としてブレイクだったり、きちんと演奏力の高さも魅せてくれるので聴き飽きることがないなと感じました。
有路凌 リズムの遊びの上に乗る伸びやかなセツナメロディにグッときました。
雨上がりのあおいちゃんは8ビートが大好きな4人で構成されているので、こういったリズムへのアプローチはとても勉強になります。
アーティスト写真やアーティスト名、サウンドから「かなしいばけもの」が持つ世界観への想像力が掻き立てられました。
インディペンデントアーティストがプロモーションのチャンスをつくる「MEDIA NETWORK」
Apple Music、Spotify、YouTube Musicをはじめとする世界中の音楽ストリーミングプラットフォームへ、誰もが自分の楽曲を配信できるディストリビューションサービス・TuneCore Japan。
自由でインディペンデントな音楽活動を強力にサポートする同サービスから、これからのシーンを担う才能をフィーチャーする新たなプロジェクト「MEDIA NETWORK」が発足した。
「楽曲をリリースしたあと、どうやってプロモーションすればいいのか?」
そんな多くのインディペンデントアーティストが直面する課題を解決すべく、TuneCore Japanが主要音楽メディアやラジオと連携。誰でも手軽に、自身の楽曲をメディアに“売り込み”できる場を用意。
応募資格に、レーベル所属の有無や年齢、性別、演奏スタイル、個人・グループといった制限は一切ない。あらゆるジャンルのアーティストに門戸が開かれている。
対象となるのは、2025年7月23日以降に配信手続きが開始されたリリース楽曲。応募受付は4月30日(金)23時59分までとなっている。
自らの音楽を、より広い世界へ届けるチャンス。ぜひ、あなたの自信の一曲を応募してほしい。
TuneCore Japan「MEDIA NETWORK」に応募するSpotifyで「透過する」「ラブデリック」を聴く
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