アニメーション監督の鶴巻和哉さんが3月2日、令和7年度(第76回)芸術選奨のメディア芸術部門において文部科学大臣賞を受賞した。
受賞理由は、監督をつとめた『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の成果によるもの。
芸術選奨は文化庁が主催し、演劇、映画、音楽、美術、メディア芸術など12部門で、優れた業績を挙げた人物を顕彰する制度。
今回の芸術選奨メディア芸術部門ではほかにも、漫画家の槇村さとるさんが鶴巻和哉さんと同じ大臣賞を受賞。漫画『ダンダダン』の作者・龍幸伸さんと、アニメ『鬼滅の刃』竈門炭治郎役の声優・花江夏樹さんがそれぞれ新人賞を受賞している。
受賞の決め手は、“原典”からの本歌取りと若者ドラマの二層構造
文化庁が公表した鶴巻和哉さんへの贈賞理由によると、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』において、「機動戦士ガンダム」シリーズに対して「架空戦記」という切り口を導入し、新たな息吹を吹き込んだ点が評価された。
同じく「原典からの『本歌取り(ほんかどり)』の妙と氏らしい世間に馴染(なじ)めない若者のドラマの二層構造。そこに華のある映像が融合した本作は、氏の新たな代表作である」ともコメントしている。
また、テレビ放送に先駆けて実施された劇場先行上映は興行収入36億円超を記録。放送開始後は、深夜帯の放送にもかかわらず、毎週SNS上で大きな反響を呼んだことも言及されている。
劇場先行公開された『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』キービジュアル ©創通・サンライズ
エヴァ新作監督の鶴巻和哉、『ガンダムジークアクス』で一大ムーブメント巻き起こす
鶴巻和哉さんは1966年生まれ。『新世紀エヴァンゲリオン』『フリクリ』などで原画/監督として活躍。スタジオカラー設立後は、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の監督をつとめた。
2026年2月23日に発表されたアニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの完全新作では、谷田部透湖さんと共に監督を担当することが明らかになっている。
そんな鶴巻和哉さんが手がけた『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、サンライズとスタジオカラーがタッグを組んだ「機動戦士ガンダム」シリーズの異色作。
多くのシリーズで舞台となる“宇宙世紀”に新たな解釈を加える試みによって、SNS上では新旧ガンダムファンによる考察が白熱。最後まで予想のつかない展開に、一大ムーブメントを巻き起こした。
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