図鑑『錬金術の歴史』刊行 古代から現代文化まで錬金術の影響を紐解く

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Yugaming

はじめに
第1章:黒い土──錬金術の起源
解説=概説/青銅器時代の化学/レシピ/秘密/イスラムの錬金術師
ヴィジュアル紹介=ストックホルム・パピルスとして知られるギリシャの写本にある銀の製法(300年頃)/10世紀のペルシャの博物者による『シル・アル・アスラール(秘中の秘の書)』の後世の写本(1700〜1899年)/アラビア語の錬金術の写本『七つの気候の書』より(13世紀)/バグダードで制作された『銀の水』の写本より(1339年)/ほか多数
人物伝=ジャービル・イブン・ハイヤーン(721年頃〜815年頃)

第2章:錬丹術──東洋の錬金術
解説=概説/さまざまな金/永遠の命/インドの錬金術
ヴィジュアル紹介=中国浙江省出土のレリーフ付き青銅鏡(25〜220年)/鉛化合物を除去するプロセスを示した宋応星編纂の『天公開物』掲載の木版画(1637年)/人体の「内部風景」を示す『内經図』/中国における不老不死の探究を示す『雲台仙瑞』(18世紀)/ほか多数
人物伝=葛洪(283年頃〜343年)

第3章:クリソポエイア──金の探求
解説=概説/理論的にはできるはず/中世の金の製法/いったい何が起こったのか?
ヴィジュアル紹介=セビリャのイシドールスの『世界の応答と星の配置について』(1472年)/金の精製を示す『ヘルメスは博物館』に掲載された「ラムシュプリングの書」より(1692年)/『錬金術と薔薇十字団の概要』より(1760年頃)/『自然の秘密または精髄の書』の錬金術表(カタルーニャ)/創世記を錬金術的な解釈で概説する『カバラ・ミネラリス』(1675年頃〜1700年)/ほか多数
人物伝=アルベルトゥス・マグヌス(1200年頃〜1280年)

第4章:秘伝書──実用の錬金術
解説=概説/秘密の伝統/レシピ本/「金を作るなかれ、薬を作るべし」/秘密とビジネス/「白い金」
ヴィジュアル紹介=偽アリスとテレス『セクレトゥム・セクレトルム』より「驚くべき効能を持つ2つの石」を王に届ける場面/『哲学の真珠』に掲載されている「占星学的な人間」の木版画/『パラケルスス著作集』より(1676年)/『リプリーの巻物』より錬金術師が「七つの封印の書」の秘密を明かす図(1600年頃)/ほか多数
人物伝=パラケルスス(1493年〜1541年)

第5章:「吹き屋」たち──錬金術の実験室
解説=概説/数々の用具/スピリットとエッセンス/実験室の発明/「光の担い手」
ヴィジュアル紹介=古代の伝説の錬金術師であるユダヤ婦人マリアの銅版画『黄金卓のシンボル』(1617年)より/ハンス・ヴァイディッツの版画『錬金術なる術は多くの者を欺きしなり』(1559年)/主にドイツ語で書かれた錬金術の小冊子『錬金術集成24』(1543年)より/ジュネーブの医師が錬金術テキストを研修した膨大な書籍『好奇心旺盛な化学図書館』(1702年)より/ほか多数
人物伝=ルペシッサのヨハネス(1310年頃〜1366年頃)、ヨハン・ヨアヒム・ベッヒャー(1635年〜82年)

第6章:世界は劇場なり──化学哲学
解説=概説/プラトン主義の復活/世界を扱う錬金術/錬金術と宗教
ヴィジュアル紹介=ヤーコブ・ベーメの肖像画(1677年)/『メルクリウス・トリスメギストゥス・ピマンダー、または神の力と叡智について』の注釈つき初版(1471年)/ハインリヒ・クンラートの代表作『永遠の知恵の円形劇場』(1595年)の挿絵/ナポリの有力貴族に献じられた『錬金術の処方箋』(1606年)より/ほか多数
人物伝=ハインリヒ・クンラート(1560年頃〜1605年)

第7章:錬金術戦争──錬金術の論争
解説=概説/錬金術のペテン師/宮廷の錬金術/薔薇十字の覚醒/アンチモン戦争
ヴィジュアル紹介=『ヘルメス図書館』(1678年)に掲載された『パシリウス・ウァレンティヌスの12の鍵』の「第11の鍵」部分/イギリスの古物収集家の錬金術テキスト集『ブリタニア化学劇場』(1652年)より/錬金術から化学への移行の足掛かりとなったジャン・べガンの『化学入門』(1610年)より/『火工術の哲学』(1640年)より「物質的および非物質的自然全体」の図表/ほか多数
人物伝=バシリウス・ウァレンティヌス(15世紀の人物とされる)、クリスティーナ女王(1626年〜89年)

第8章:坩堝──錬金術から化学へ
解説=概説/化学のキメラ化/最後の錬金術師たち/ついに実現した錬金術
ヴィジュアル紹介=アイザック・ニュートンが所有した『錬金術の新しき光』(1614年)の写本より/『錬金術の規定書』(1652年)より錬金術の知識が弟子へと受け継がれる様子を描いた版画/『ジェームズ・プライスによるいくつかの実験記録…1782年5月にギルフォードで行われたもの』(1782年)/『サイクロペディア、または諸芸諸学の百科事典』(1819年)より「ウルフ瓶」の図解/ほか多数
人物伝=ジョージ・スターキー(1628年〜65年)、アイザック・ニュートン(1643年〜1727年)

第9章:変容──文化における錬金術
解説=概説/オカルトの復興/心霊科学?/錬金術の芸術/文学における錬金術/世界の変容
ヴィジュアル紹介=『ヘルメス秘儀への示唆的な探究』(1850年)の著者、イギリスの作家メアリー・アン・アトウッドの写真/イシス・ウラニア神殿の召喚の図(1888年頃)/マックス・エルンストの『花嫁の衣装』(1940年)/ペートルス・ファン・デル・ボルヒトによる初期の錬金術の風刺画(1580年頃)/ヒエロニムス・ボスの『快楽の園』(1500年頃)に描かれた地獄/ほか多数
人物伝=ジョージ・リプリー(1415年頃〜1490年)

索引/参考文献/図版クレジット

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