STARTO ENTERTAINMENT(以下、STARTO社)契約タレントのライブやコンサートを手がけるヤング・コミュニケーション(以下、YC社)が6月23日(月)、チケットの公式リセールサービス「RELIEF Ticket(リリーフチケット)」の提供を開始した。
「RELIEF Ticket」では、YC社の取り扱う対象公演チケットを券面価格で再販できる。チケット代金受け渡しは、同システムを通じて行われ、トラブル防止に必要な安全対策も講じられているという。
サービスの運営は、ぴあ株式会社が担当する。
STARTO社、チケット高額転売をめぐり裁判の過去も
コンサートチケットの転売を巡っては、2019年にはチケット不正転売禁止法が施行。違反した場合は、一年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、またその両方が科せられる(外部リンク)。
一方で、取り締まりの強化が行われている現状においても、アーティストやタレント、スポーツのイベントなどでチケットの高額転売は後をたたず、たびたびトラブルが発生するなど社会問題となっている。
STARTO社およびYC社は、以前より同社契約タレントのコンサートチケットを巡る高額転売問題について、積極的な対策を講じてきた。
2024年12月には、チケット転売サイト「チケットジャム」および「チケット流通センター」に対し、転売者の開示請求を実施。転売を行った者のファンクラブ退会措置を講じるなど、厳しい対応を取ってきた。
公式リセールサイトでは「定価」「やり取り不要」
今回発表された公式リセールサイト「RELIEF Ticket」は、運営を大手プレイガイド運営会社のぴあ株式会社が担当。
やむを得ず公演に行くことができなくなった際に、そのチケットを希望する人へ定価で安全に再販することができる、主催者公認のプラットフォームだ。
「RELIEF Ticket」概要/公式サイトより
リセールできるチケットは、出品者自身がSTARTO社の公式ファンクラブ「ファミリークラブ」を通じて購入したチケットのみ。
出品希望者は、「ファミリークラブ」の会員サイトにログインし、「申込確認」から出品の手続きができる。一方で、購入希望者は「RELIEF Ticket」にアカウント登録をし、同サイトより対象チケットを購入できる。つまり、購入はファンクラブ会員以外でも可能となっている。
出品と購入がマッチし、リセールが成立すると「RELIEF Ticket」よりデジタルチケットが発行される。ここまで出品者とのやり取りは一切発生しない。
なお、リセール期間は通常公演日の5日前11時から公演日の2日前11時59分までとなっており、リセール期間中には対象公演がサイトのトップページに掲載。チケットの購入は先着順となる。

この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント