直木賞作家・今村翔吾さんの小説『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』が、漫画化およびTVアニメ化されることが明らかになった。
『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組(ひくいどり うしゅうぼろとびぐみ)』は、明和の大火という史実を元に、江戸の大火に立ち向かった火消たちを描いた一大スペクタクル。
発表にあたって、江戸の大火に立ち向かう「ぼろ鳶組」の面々が印象的なキービジュアルと、彼らの表情がうかがえるティザー映像が公開された。
火事に悩まされた江戸の人々を救う『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』
『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』の原作は、今村翔吾さんのデビュー作であり、現在も連載中の「羽州ぼろ鳶組」シリーズの第1作。
かつて、江戸随一といわれた火消侍・松永源吾と、彼の元に集った一癖も二癖もある仲間たちが、火事という災害に悩まされた江戸の人々を救う物語が展開される。
現在までに全12巻が刊行。このほかにも幕間や零巻と題したシリーズや、2018年に俳優の筧利夫さんを主役として、NHK-FMでラジオドラマ化されている。
▼『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』イントロダクション
その⼤⽕をくいとめた⽕消侍を⼈はこう呼んだーーーー⽕喰⿃
かつて「⽕喰⿃」と呼ばれた江⼾随⼀の⽕消侍・松永源吾。
訳あって⽕消を辞めていたが、突然新庄藩から仕官の誘いが来る。
新庄藩の⽕消組は、⾦も無く、⼈材もおらず、周囲からさげすまれていた。
妻・深雪の後押しもあり、源吾は頭取として崩壊した⽕消組を再建することに。
⼀癖も⼆癖もある仲間を集め、<ぼろ鳶>と揶揄されながらも「どんな命も救うのだ」と奮闘する源吾達だったが、江⼾では「狐⽕」という謎の連続不審⽕が続いていた。
迫りくる災いに、諦めの悪い⽕消達が奔走する、エンタメ活劇が開幕︕
今村翔吾、直近では『イクサガミ』が岡田准一主演作で映像化
原作者である今村翔吾さんは、漫画化およびTVアニメ化が発表された『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で2017年にデビュー。
「羽州ぼろ鳶組」シリーズ以外にも、「くらまし屋稼業」シリーズなどの長編歴史小説で知られるほか、『塞王の楯』では第166回直木三十五賞を受賞した。
原作者・今村翔吾さん
直近では、2022年に発表した小説『イクサガミ』が、俳優の岡田准一さん主演で実写ドラマ化。2025年11月からNetflixで全世界配信が決定している。
『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』漫画は2025年春、アニメは2026年冬スタート
漫画『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』は、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で2025年春から連載スタート。コミカライズは、漫画『囚人リク』で知られる瀬口忍さんが担当する。
また、TVアニメは2026年冬から放送開始。アニメーション制作はSynergySPが担当。主要スタッフや声優などは発表されていない。
漫画化およびアニメ化にあたって、今村翔吾さんは「原作者/今村翔吾の想い」と題した約3000字の文章を公式サイトに寄稿。
「決して諦め無い男たちが皆さんの胸を熱くする。私は今、時代小説発として最高のアニメ、漫画になると確信している」と期待を寄せている。
加えて、公式サイトには今村翔吾さんとゆかりのある面々からの推薦文も公開されている。
・推薦⽂ 寄稿者⼀覧(敬称略・順不同)
北⽅ 謙三(⼩説家)、凪良 ゆう(⼩説家)、永井 紗耶子(⼩説家)、ホラン 千秋(タレント・キャスター)、岩⾕ 翔吾(THE RAMPAGE/アーティスト)、⼭崎 怜奈(タレント)、林家 ⽊久扇(落語家)、林家 けい⽊(落語家)、柴⽥ 亜美(画家・漫画家)、川西 幸⼀(ユニコーン)、⾼橋 光臣(俳優)、眞鍋 かをり(タレント)、インディアンス ⽥渕(芸⼈)、さや香 新⼭(芸⼈)、井上 貴博(TBS アナウンサー)、⼭科 朝則(新庄市⻑)、全国書店員 他
©今村翔吾/祥伝社/ぼろ鳶組⼀同
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