漫画『乙嫁語り』森薫と『北北西に曇と往け』入江亜季の展覧会が開催

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漫画『乙嫁語り』森薫と『北北西に曇と往け』入江亜季の展覧会が開催

展覧会「漫画家・森薫と入江亜季 展 ―ペン先が描く緻密なる世界―」メインビジュアル

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展覧会「漫画家・森薫と入江亜季 展 ―ペン先が描く緻密なる世界―」が、2024年11月2日(土)〜2025年2月24日(月・振替休日)に東京・世田谷文学館で開催される。

『エマ』『乙嫁語り』の漫画家・森薫さんと、『乱と灰色の世界』『北北西に曇と往け』の漫画家・入江亜季さんにフィーチャー。2人の創作に迫る。

【画像】展覧会「漫画家・森薫と入江亜季 展」の描き下ろしイラスト

同時期にデビューした森薫、入江亜季の創作に迫る展覧会

「漫画家・森薫と入江亜季 展 ―ペン先が描く緻密なる世界―」は、同時期にデビューし、同じ雑誌で連載を重ね、共に成長してきた森薫さんと入江亜季さんの展覧会。

原画のほか、同人誌時代の作品やイラストレーション作品、机周りや創作メモ、執筆の現場などが展示される。

森薫『乙嫁語り』&入江亜季『乱と灰色の世界』合作/ⒸKaoru Mori ⒸAki Irie ⒸKADOKAWA CORPORATION

展覧会の公式サイトでは、「物語の世界はもちろん、一枚の原稿がうまれる道程までご紹介します。漫画家と、その漫画がもつ情熱をぜひ体感してください」と本展について紹介。

また、会期中における関連イベントも企画が進行中。イベントの詳細は順次、世田谷文学館の公式サイトで告知される。

漫画家・森薫の代表作、デビューからこれまで

森薫さんは、東京都生まれの漫画家。高校時代より同人活動を開始。

2001年に、ビクトリア時代の身分を越えた恋物語を描く『エマ』でデビューした。

森薫『エマ』7巻扉絵/ⒸKaoru Mori ⒸKADOKAWA CORPORATION

『エマ』は2005年に、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。

現在KADOKAWAの漫画誌『青騎士』で連載中の『乙嫁語り』では、2012年にアングレーム国際漫画祭世代間賞を受賞している。

森薫『乙嫁語り』第1話「乙嫁と花聟」/ⒸKaoru Mori ⒸKADOKAWA CORPORATION

漫画家・入江亜季の代表作、デビューからこれまで

入江亜季さんは、香川県生まれの漫画家。高校時代より同人活動を開始。2004年に読切作品『アルベルティーナ』でデビューを果たした。

2005年に短編・連作集『群青学舎』発表。2008年に『Fellows!』にて魔法と少女の成長譚『乱と灰色の世界』を連載開始。

入江亜季『乱と灰色の世界』第1話「ちいさな乱」/ⒸAki Irie ⒸKADOKAWA CORPORATION

2012年に同作が、文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員推薦作品に選出された。

現在『青騎士』にて、アイスランドを舞台にしたミステリー『北北西に曇と往け』を連載している。

入江亜季『北北西に曇と往け』4巻表紙絵/ⒸAki Irie ⒸKADOKAWA CORPORATION

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イベント情報

「漫画家・森薫と入江亜季 展 ―ペン先が描く緻密なる世界―」

会期
2024年11月2日(土)〜2025年2月24日(月・振)
時間
10:00~18:00(展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで)
休館日
毎週月曜日(ただし月曜が祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始(2024年12月29日~2025年1月3日)
会場
世田谷文学館
157-0062 東京都世田谷区南烏山1-10-10

【交通案内】
京王線「芦花公園」駅南口より徒歩5分
小田急線「千歳船橋」駅より京王バス利用(千歳烏山駅行)「芦花恒春園」下車徒歩5分

【観覧料】
一般 1,000(800)円/65歳以上・大学・高校生 600(480)円/小・中学生 300(240)円
※障害者手帳をお持ちの方500円(ただし大学生以下は無料)
※( )は団体割引・せたがやアーツカード割引料金
※11/8(金)は65歳以上の方は入場無料
※11/16(土)、17(日)はセタブンマーケット開催に伴い入場無料
TEL:03-5374-9111

【展覧会概要】
精巧なペンづかいで描かれた緻密なる世界――
同時期にデビューし、同じ雑誌で連載を重ね、ともに成長してきた漫画家・森薫と入江亜季。アナログの手描きにこだわりつづける二人が生みだす絵は、極めて繊細な線で描かれながら、ペン先の力強い息づかいを見る者に伝えます。
ビクトリア時代の身分を越えた恋物語を描いた『エマ』、細部まで描きこまれた中央アジアの風物と美しい花嫁たちが登場する『乙嫁語り』。キラキラと輝く魔法と少女の成長を描いた『乱と灰色の世界』、アイスランドの大自然のなかで消えた弟の行方を探る『北北西に曇と往け』。
美しい線画と華麗なコマ割りやセリフが織りなす綾はドラマティックでファンタスティックな物語へと読者を誘います。
本展では、原画とともに、同人誌時代の作品やイラストレーション作品、机周りや創作メモ、取材の様子など執筆の現場も紹介。物語の世界はもちろん、一枚の原稿がうまれる道程までご紹介します。漫画家と、その漫画がもつ情熱をぜひ体感してください。

森薫(もり・かおる)
東京都生まれ。高校時代より同人活動を開始、2001年『エマ』にてデビュー。2005年、同作が文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。現在「青騎士」にて連載中の『乙嫁語り』で2012年、アングレーム国際漫画祭世代間賞を受賞。
ヤドカリ・ファンシーラット・猫・カタツムリを飼育中。これから飼いたいのはリクガメ。

入江亜季(いりえ・あき)
香川県生まれ。高校時代より同人活動を開始、2004年読切作品「アルベルティーナ」でデビュー。2005年『群青学舎』発表。2008年、「Fellows!」にて『乱と灰色の世界』連載開始。2012年、同作が文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員推薦作品に選出。現在「青騎士」にて『北北西に曇と往け』を連載中。
作中に登場するジムニーJA11と同型の中古車を購入している。

主催:公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
特別協力:KADOKAWA
協賛:株式会社ウテナ、東邦ホールディングス株式会社
後援:世田谷区、世田谷区教育委員会

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