メタバースでのハラスメントで半数が生活に影響 必要なマナーと思いやり

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Part 4. よりよいメタバースのために

安全を守るもの・法律やプラットフォームへの要望をまとめました。

Part 4. よりよいメタバースのために - メタバースでのハラスメント

ソーシャルVRにおける行動指針

89%が適切な行動を判断するために頼りになるのは「一般常識」であると答えた。

Neos VRとclusterでは、約60%が「プラットフォームによるコミュニティガイドライン」と答えている。

行動の指針と安全を守るもの - メタバースでのハラスメント

安全を守るものために必要なこと

86%がより安全なメタバースを望んでおり、77%は「ユーザーがお互いにマナーと思いやりをもつこと」がハラスメント観点で大事だと考えていた。

clusterでは53%が「ガイドラインの適切な整備」を望んでいる。

安全を守るもの - メタバースでのハラスメント

法律やガイドラインについて、77%は法律による制限を望んでおらず、61%はプラットフォームによるガイドラインで十分だと答えている。

法律やガイドライン - メタバースでのハラスメント

プラットフォームへの要望

メタバースの自由に制限が加えられることに懸念を訴える意見が多かった。

一方で、より柔軟に自己防衛できる仕組み・モデレーションの厳格化・報告システムの充実が求められている。

プラットフォームへ要望(1) - メタバースでのハラスメント

プラットフォームへ要望(2) - メタバースでのハラスメント

メタバース研究ユニット「Nem x Mila」

(左)バーチャル美少女ねむ 日本のVTuberで、メタバース文化エバンジェリスト。HTC公式VIVEアンバサダー。2022年に解説書『メタバース進化論(技術評論社)』を出版(外部リンク)。(右)ミラ:スイス・ジュネーブ大学修士号を取得。現在はフリーの人類学者。2022年に「バ美肉」「VTuber」に関する修士論文でジュネーブ大学のジェンダー分野の学術賞「プリ・ジャンル」を受賞(外部リンク)。

「メタバースでのハラスメント」は、バーチャル美少女ねむとミラことリュドミラ・ブレディキナ(Liudmila Bredikhina)による研究ユニット「Nem x Mila」による調査プロジェクト。

これまでに「Nem x Mila」は、2020年に「新型コロナはバーチャルコミュニケーションを加速したか」を発表(外部リンク)。2021年には「ソーシャルVR国勢調査2021」を無償公開しています。

今回の調査レポート「メタバースでのハラスメント」の全文は、バーチャル美少女ねむのnoteで公開しています(外部リンク)。

【「メタバースでのハラスメント」調査概要】
・目的:ソーシャルVRにおけるハラスメントの実態を調査するため
・回答数:回答数876件(日本・北米・ヨーロッパを始め、全世界のソーシャルVRユーザー876名からの回答が集まった。利用するソーシャルVRは、VRChat・Neos VR・バーチャルキャスト・clusterと多岐に渡った)
・対象:VRヘッドマウントディスプレイを用いて、ソーシャルVR(VRChat、Rec Room、Neos VRなど)を直近1年以内に5回以上使ったユーザーで、英語もしくは日本語話者の方(デスクトップ・スマホからのみの利用者は今回は対象外)
・方法:2022/9/5~9/24、Googleフォームによる公開アンケート
・募集:日英仏3カ国語でプレスリリースを発行し世界中のメディアに送付。各種メタバース関連団体の力を借りて拡散。
・公式サポーター:NPO法人バーチャルライツ、PANORA、メタカル最前線、株式会社ブイノス

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