連載 | #10 『League of Legends』世界大会「Worlds 2022」特集

『LoL』世界大会、日本DFMが中国の強豪RNGに敗退 王者に歴史的1勝も

『LoL』世界大会、日本DFMが中国の強豪RNGに敗退 王者に歴史的1勝も
『LoL』世界大会、日本DFMが中国の強豪RNGに敗退 王者に歴史的1勝も

『LoL』世界大会、日本のDFMはRNGに敗れるも歴史的1勝を挙げた/写真はGetty Images

League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』(LoL)の世界大会「Worlds 2022」の6日目、プロゲーミングチーム・DetonatioN FocusMeDFM)が中国のRoyal Never Give Up(RNG)とBo5で対決した。 DFMは1試合目、序盤から有利を築き1試合目で歴史的な勝利を挙げるも、2試合目以降はRNGがDFMの戦略に対応。結果、1-3で敗北しここで「Worlds」敗退となった。

これにより10月8日(土)からのグループステージの16チームが確定。アメリカ・ニューヨークを舞台にしのぎを削る。

歴史的1勝もぎとる一幕も RNG対DFM戦を解説

「Worlds」は、その年の世界チャンピオンを決める『LoL』最高峰の国際トーナメント。DFMはプレイインステージを4位で通過していた。

そして大会6日目の10月5日(水)、グループステージ進出に向け最後の相手となる中国「LPL」代表4位RNGとBo5(3本先取)で激突した。

RNGは現在、春の国際大会「Mid-Season Invitational」(MSI)を2連覇中。まごうことなき世界レベルの強豪だ。

1戦目のチャンピオン(操作キャラクター)選択の段階で、RNGはこれまでDFMの勝利の鍵となっていたアジール、ナー、ユーミなどのチャンピオンをBAN。圧倒的な格上ながら油断のない心構えがうかがえる。 試合はゆっくりした展開ながら、10分にはDFMはトップでHarp選手がファーストブラッド──試合内最初のキルを獲得するなど健闘を見せる。RNGもこれに対してミッドでキルを獲得、その有利をトップ側に波及させていく。

試合が動いたのは21分過ぎ。DFMが集団戦に勝利しバロンバフを獲得。これをきっかけにDFMは有利を築いていきたいが、RNGは堅実なプレイで引き離されない。

それでも28分ごろにはDFMがドラゴンソウルのバフを獲得。会場にはDFMコールが巻き起こる。 その後もドラゴン前のじりじりとしたにらみ合い、さらに集団戦の勝利をもぎ取ったDFMが、第1試合はMSI連覇中の強豪・RBG相手に勝利を収めた。 1試合目の敗北を受けてRNGは2試合目、ヴィエゴとルブランという攻撃的なチャンピオンを選択。ヴィエゴを操るWei選手が序盤からボットレーンに介入しDFM・Harp選手からキルを獲得する。

DFMはミッドレーンでの少人数戦でキルを獲得。Yutapon選手のソロキルも飛び出し再び有利をつくる。 しかしながらRNGは少人数戦を繰り返し、ミッドレーナーのXiaohu選手を中心にキルを獲得。その上でバロンバフを獲得するなどリードを広げていく。

DFMはRNGにマップと視界を掌握され、集団戦の形をなかなか作れずそのまま敗北。2試合目はRNGが勝利する。 3試合目、DFMは逆にルブラン、さらにトリンダメアとチャンピオン選択をして攻めていく姿勢を見せる。

試合序盤、2戦目と同じくヴィエゴを操るWei選手が再びボットレーンに介入、ダブルキルを獲得する。一方、Steal選手もトップレーンに介入、Evi選手のトリンダメアにキルが入る。

トップ側で有利を広げたいDFMは再びEvi選手にキルを取らせようと動くも、これにWei選手がカウンター。ダブルキルが入りRNGに有利が傾く。

DFMは浮いたかに見えたRNG・Ming選手を狙って仕掛けるも、RNGのメンバーがテレポートを2枚使って見事な返し。大きな有利となる。

諦めずにDFMは孤立したRNGのメンバーに少人数戦を仕掛けていく。何度か成功する場面もあったものの、RNGが個人技の高さを見せつけるようにこれをいなすシーンが続く。そのまま大きな有利を築いたRNGが、試合にも勝利した。 4試合目、RNGはトップレーンのチャンピオンにフィオラを選択して勝負に出る。対するEvi選手はナーで耐える選択となる。

これを見てRNGは序盤からトップレーンにダイブを仕掛けて成功。DFMはカウンターでボットレーンにダイブするがRNG・Ming選手に上手く対応されてしまう。これによりWei選手が自由に暴れまわる形に。

最終的には「MSI」王者の圧倒的な力を見せつける形でRNGが勝利。1-3でDFMの敗退となった。

これによりアメリカ・ニューヨークを舞台にしたグループステージの16チームが確定。グループステージの開幕は10月8日(土)からとなっている。
1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

e-Sports関連記事

関連キーフレーズ

連載

『League of Legends』世界大会「Worlds 2022」特集

2022年9月29日から11月5日(現地時間)まで北米で開催中の“LoL”こと『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』の世界大会「Worlds 2022」。 メキシコシティからサンフランシスコまで、メキシコとアメリカの4つの都市で大会の各ステージが開催。世界から全24チームが一堂に会し、世界チャンピオンの座を賭けて争う。 日本から出場中のプロゲーミングチーム・DetonatioN FocusMe(DFM)を中心に熱戦の模様をお届け。

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。