CloverWorks、WIT STUDIO、アニプレ、集英社が新会社JOEN設立 作り手に利益還元

CloverWorks、WIT STUDIO、アニプレ、集英社が新会社JOEN設立 作り手に利益還元
CloverWorks、WIT STUDIO、アニプレ、集英社が新会社JOEN設立 作り手に利益還元

新会社JOENで主軸を担うCloverWorksとWIT STUDIO/画像は各社の公式サイトより

CloverWorksWIT STUDIO(ウィットスタジオ)、そしてAniplex(アニプレックス)、集英社の4社共同出資によるアニメーションの企画・プロデュース・制作会社・JOEN(じょえん)が、5月30日付けで設立された。

公式サイトもオープンしており、「CloverWorksとウィットスタジオの制作スタジオ2社が主体となって連携し、企画立案からすべての工程に関わり、最終的な映像のクオリティ、ビジネスの形をイメージしながら作品をプロデュース」していくという。

『SPY×FAMILY』を共同制作するCloverWorksとWIT STUDIO

CloverWorksとWIT STUDIOといえば、集英社「少年ジャンプ+」連載作品を原作としたTVアニメ『SPY×FAMILY』を共同制作しているアニメスタジオ。

Aniplexの子会社であるCloverWorksでは、これまでにも『シャドーハウス』『明日ちゃんのセーラー服』など、集英社のコミック原作タイトルを確かな技術力でアニメ化してきた。

一方、WIT STUDIOは集英社作品のアニメ化は多くないものの、現在Netflixで配信中および劇場公開中のオリジナルアニメ『バブル』では、コミカライズが「少年ジャンプ+」で連載中、ノベライズが集英社文庫より刊行されている。

直近の作品で、結びつきを強めつつあった各社が、アニメの企画・プロデュースする新会社を設立した形だ。

代表取締役には、『SPY×FAMILY』にプロデューサーとして名を連ねる福島祐一さん(CloverWorks)と中武哲也さん(WIT STUDIO)が就任する。

クリエイターへの利益還元を目的としたJOEN

CloverWorks、WIT STUDIO、Aniplex、集英社によって設立されたJOEN。社名には「助演」「助円」「助縁」といった意味が込められている。

公式サイトによれば、映像のクオリティの担保と、それを維持するための社内外を含めた制作体制の構築、さらにスタジオやクリエイターへの利益の還元を掲げている。

映像のクオリティが作品の成否を左右するとなった現在、制作スタジオに求められる役割が大きくなる反面「アニメーションを作ることが、年々難しくなっている」と説明。

加えて、作品がビジネス的に成功しても、「スタッフ・クリエイター、そして制作スタジオに利益還元がされにくい現状があります」と、アニメの制作環境の問題点を指摘した。

JOENは、こうした現状を打破すべく設立。制作スタジオが連携してプロデュース・ビジネススキームを構築することで、「作り手に利益還元する新たな流れを作りたい」としている。

【株式会社JOEN会社概要】
商号:株式会社JOEN
設立年月:2022年5月30日
本店所在地:東京都千代田区六番町4番地5
代表者:代表取締役 福島祐一/代表取締役 中武哲也
株主構成:株式会社CloverWorks/株式会社ウィットスタジオ
株式会社アニプレックス/株式会社集英社
出資金:100,000,000円
公式サイト:https://jo-en.co.jp JOEN公式サイトより

CloverWorks、WIT STUDIOの制作作品

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