PUNPEE×YZERR×藤井健太郎が語るヒップホップ「僕たちの感覚だけで定義すべきでない」

ヒップホップフェス「POP YOURS」の特別企画として、ラッパー／ビートメイカーのPUNPEEさん、BAD HOPのYZERRさんと、『水曜日のダウンタウン』演出のTVプロデューサー・藤井健太郎さんの三者によるトークセッションが実現。

前後編の2本に分けて、「POP YOURS」の公式YouTubeチャンネルで公開された。

YZERR「アングラ発のラッパーしか輝けないのはおかしい」

20代のYZERRさん、30代のPUNPEEさん、40代の藤井健太郎さんと、世代が異なる3人。前編では、それぞれの世代におけるヒップホップ観の違いや、現在のヒップホップシーンに対する想い、ヒップホップシーンにおける自身の「役割」などについてトークを展開。

川崎のアンダーグラウンドから知名度を上げたBAD HOPのYZERRさんは、「そういう（僕らのようなバックグラウンドを持つ）人しか輝けないものになってもおかしいと思うんですよ」「僕たちの感覚だけでそれを定義づけたりするのは、あんまりよろしくないのかな」と、ステレオタイプ的なヒップホップ観を疑問視。

そういった固定観念がより強い時代を経験してきたPUNPEEさんは、Drake（ドレイク）さんやKanye West（カニエ・ウェスト）さんといった海外の例を挙げ、「結局全部一個ずつ、新しい人たちが変えてってんじゃん」と、YZERRさんの意見に同意した。

PUNPEE「VTuberになれば歳とらないかな」衝撃の展望

続く後編では、シーンのトレンドやオリジナリティ、お笑いとの共通点といったトピックスについてトーク。

それぞれの未来について語り合う中、PUNPEEさんが「最近、『VTuberさんになれたら歳を取らないかな』と思って」「メタバースとかVRの村の中で、キャラクターになってずっとライブしてたら、ずっと歳を取らない」と衝撃の展望を告白。

今回、ヒップホップフェスに初出演を果たすバーチャルYouTuber／ラッパーのオシャレになりたい！ピーナッツくんの名前を挙げ、「（今回の）ライブ終わったら（話を）聞こっかな」とリスペクトを表していた。

POP YOURSのテーマは「2020年代のポップカルチャーとしてのヒップホップ」

「POP YOURS」は、5月21日（土）22日（日）の2日間、千葉・幕張メッセ国際展示場9〜11ホールで開催される国内最大規模のヒップホップフェスティバル。

テーマは、「2020年代のポップカルチャーとしてのヒップホップ」。

ヘッドライナーをつとめるPUNPEEさんとBAD HOPを筆頭に、Awichさん、5lackさん、田我流さん、C.O.S.A.さん、JP THE WAVYさん、LEXさん、Tohjiさんなど、若手からベテランまでシーンを牽引するアーティストたちが勢揃いする。

チケットは各日の1日券が各プレイガイドにて販売中。