漫画家・西島大介さんによる漫画『ディエンビエンフー』の完全な形での完結を目指すクラウドファンディングが、Motion Galleryで行われている。
『ディエンビエンフー』は掲載誌2誌の休刊を経て一度完結したものの、連載誌の変更に伴う版元の移籍で、単行本のデザインなどに差異が生まれている。
今回のプロジェクトは、この差異を解決するために行われるもの。プロジェクトの締め切りは3月29日(火)。同作の舞台であるベトナムから米軍が完全に撤退した日にちなんでいる。
2005年に雑誌『Comic新現実』(角川書店)に掲載され最初の単行本が発売されたが、同誌が休刊。こちらは未完に(通称・角川版)。
翌2006年に『月刊IKKI』(小学館)で改めて連載をスタート。10年間で単行本12冊を刊行したが、同誌も休刊に。3部構成の物語が3部に突入していたが、やむなく2度目の未完となった(通称・IKKI版)。 その後2017年から『月刊アクション』(双葉社)に移籍し、新しい3部であり完結編『ディエンビエンフーTRUE END』が連載(通称・TRUE END版)。
移籍と同時に、新装版としてIKKI版の1〜6巻(1部)を復刊。連載を経てTRUE END版の3冊を刊行し、2018年に全ての物語が完結した。
これは小学館から双葉社への移籍時に出版権が消失していた『ディエンビエンフー』の2部(IKKI版7〜10巻)と3部(IKKI版11、12巻)を、電子書籍でインディペンデントに刊行するための試みだった。
この試みは後に、角川版の1冊『0(ゼロ)』を加えた『ディエンビエンフー 完全版』というタイトルの全13冊で出版することにつながる。
現在『ディエンビエンフー 完全版』は電子書籍取次サービス「電書バト」を通じて配信されており、Kindle、楽天kobo、コミックシーモア、ピッコマ、LINEマンガなど、様々なアプリで読むことができる。
なおプロジェクトが成功した際にはデザインはIKKI版に統一され、小学館の漫画特有の写植文体(フキダシ内の台詞に句読点を用いる)で統一される。
今回のプロジェクトは、この差異を解決するために行われるもの。プロジェクトの締め切りは3月29日(火)。同作の舞台であるベトナムから米軍が完全に撤退した日にちなんでいる。
波乱の移籍から完結へ『ディエンビエンフー』
『ディエンビエンフー』はベトナム戦争を題材にした漫画。可愛らしいタッチでありながら、戦争の凄惨さ、苛烈さを描いた作品だ。2005年に雑誌『Comic新現実』(角川書店)に掲載され最初の単行本が発売されたが、同誌が休刊。こちらは未完に(通称・角川版)。
翌2006年に『月刊IKKI』(小学館)で改めて連載をスタート。10年間で単行本12冊を刊行したが、同誌も休刊に。3部構成の物語が3部に突入していたが、やむなく2度目の未完となった(通称・IKKI版)。 その後2017年から『月刊アクション』(双葉社)に移籍し、新しい3部であり完結編『ディエンビエンフーTRUE END』が連載(通称・TRUE END版)。
移籍と同時に、新装版としてIKKI版の1〜6巻(1部)を復刊。連載を経てTRUE END版の3冊を刊行し、2018年に全ての物語が完結した。
自主レーベル「島島」でのプロジェクト
完結から2年後の2020年に、西島さんは自身が版元となるレーベル「島島」を設立した。これは小学館から双葉社への移籍時に出版権が消失していた『ディエンビエンフー』の2部(IKKI版7〜10巻)と3部(IKKI版11、12巻)を、電子書籍でインディペンデントに刊行するための試みだった。
この試みは後に、角川版の1冊『0(ゼロ)』を加えた『ディエンビエンフー 完全版』というタイトルの全13冊で出版することにつながる。
現在『ディエンビエンフー 完全版』は電子書籍取次サービス「電書バト」を通じて配信されており、Kindle、楽天kobo、コミックシーモア、ピッコマ、LINEマンガなど、様々なアプリで読むことができる。
デザインを統一し新たな完結版を
「完全完結計画」と題した今回のクラウドファンディングは、『ディエンビエンフー 完全版』全13冊に、新デザインと新写植によるTRUE END版3冊を加えた全16冊構成で完結させるプロジェクトとなる。なおプロジェクトが成功した際にはデザインはIKKI版に統一され、小学館の漫画特有の写植文体(フキダシ内の台詞に句読点を用いる)で統一される。
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