「コーチェラ」2年ぶりに復活 “流行“に振り切ったラインナップの凄まじさ

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ヒップホップ&ポップスが主軸となる「コーチェラ2022」

Billie Eilish - Male Fantasy (Official Music Video)
続く2日目も、ヒップホップ&ポップスが主軸。ただ1日目以上に若手ロックバンドやDJも増えているのが特徴で、中でもフルームディスクロージャーといったお馴染みのDJ陣がどう台頭するのか楽しみだ。若手バンドというところで言うとワロウズブロックハンプトンブラックミディらは大抜擢で今回のフェスへの意気込みも強いだろう。

そしてついに20歳でヘッドライナーまで駆け上がっていったビリー・アイリッシュは絶対に外せない存在だ。コロナ禍の憂鬱を痛烈に記したアルバムが話題を博したこともあるし、彼女の大バズが2019年だったとして、今年のパフォーマンスがどう捉えられるのかも見所だ。

なお日本勢からは前回のPerfumeと同じく、中田ヤスタカプロデュースのきゃりーぱみゅぱみゅが凱旋するので、こちらも日本人としては見逃せない。
Kanye West - Come to Life(Official Video)
最終日3日目もポップスとヒップホップ。個人的にはマギー・ロジャースがなかなかの位置に食い込んでいることに感動したが、よく見ると日本出身でありながら今や爆発的人気のジョージ、大所帯SSWことバンダMSらも台頭していて、良い意味でごちゃつきもある。

ラストを飾るヘッドライナーはイェ。現状日本人的にはこの名前に聞き覚えのない人ばかりだろうが、これがあのヒップホップの神ことカニエ・ウェストと知ったらどうだろう。彼は昨年改名し、本名のカニエ・オマリ・ウェストから完全にイェ(ちなみにミドルネームはなく、このイェが我々で言うところの名字と名前に当たる)になったのだ。つまり今回のステージはイェにとっても初となる巨大ステージな訳で、このライブを観ることは彼の歴史を語る上でも最重要なものになる。

祝祭となる「コーチェラ2022」

『コーチェラ・フェスティバル』は今や「海外で開催されているフェスでしょ」とする簡単な認識のみでは語ることができない程、巨大な代物だ。ネクストブレイクアーティストがこのフェスから生まれたことは何度もあるし、フェス開催による経済効果も計り知れない。

加えてこの2年間は新型コロナウイルス感染症が蔓延していたこともあり、言わば今回のフェス開催はそんな鬱屈した生活を照らす、導きの光になるような気さえするのだ。先述の通り、オミクロン株の影響もあり今後の開催状況がどうなるかは分からないが、素晴らしい未来が来ることを祈って。取り敢えずは此度の出演者発表に目を凝らしつつ、来たる祝祭に期待を高めていきたい。

余談許さない大規模イベント

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