『デュエマ』なぜあの頃の切札は「GS」化したのか? 加速するゲームスピードから考察

デュエル・マスターズ 20周年感謝のスペシャル生配信

POPなポイントを3行で

  • TCG『デュエマ』20周年記念プロジェクトが生放送で発表
  • "GS"を名に冠し蘇る歴戦の切札たち
  • 新能力でが現在のゲームスピードに対抗?
2021年で20周年を迎えるトレーディングカードゲーム(TCG)『デュエル・マスターズ』。

3月9日(火)19時より、「デュエル・マスターズ 20周年感謝のスペシャル生配信」と題し、20周年記念プロジェクトの内容が発表される。

歴戦のカードが「G・ストライク」を得て蘇る

生放送に先行して、コロコロオンラインにて4月3日(土)に発売予定の『キングマスタースタートデッキ ジョーのスター進化』に収録される新カード「コッコ・ルピア GS」が公開(外部リンク)。

「コッコ・ルピア GS」/出典:コロコロオンライン

「コッコ・ルピア」といえば、デュエル・マスターズの花形であるドラゴンをサポートする種族・ファイアー・バードの代表的なカードである。

初代主人公・切札勝舞をはじめ全国のデュエリストたちに愛用されてきたほか、スマートフォンアプリ『デュエル・マスターズ プレイス』のナビゲーター・コッコ・ルピコのモデルにもなった。

「コッコ・ルピア」/出典:デュエル・マスターズ公式サイト

「コッコ・ルピア GS」はいわゆる「コッコ・ルピア」の上位互換。受け札となる新能力「G・ストライク」が追加されている。

その他、3月20日(土)に発売する「超獣王来烈伝(ザ・キング・オブ・レジェンド)」のCMや4月4日(日)8:30よりテレビ東京系にて放送開始されるアニメ「デュエル・マスターズ キング!」のポスターでは、「コッコ・ルピア GS」と同じく"GS"を名に冠するかつての人気カードたちが登場している。

ゲームスピードの加速についていけない過去の切札

背景にあるのは「スタン落ち」がないTCGの宿命、カードの性能のインフレだろう。

通常、TCGはシリーズが進むにつれてインフレも進む。カードの性能がどんどん上がっていくのは、新しいパックを購入する意義や意欲を与えるためでもある。持っているカードと同じかそれを下回る性能のカードを、わざわざ買ってまで使おうとは思わない。

20年の歴史がある「デュエル・マスターズ」においても、初期のカードと現在のカードを比べてそのインフレ具合は明白だ。

「ボルシャック・ドラゴン」(2002)/出典:デュエル・マスターズ公式サイト

「ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー」(2019)/出典:デュエル・マスターズ公式サイト

キルターンも高速化し、今や3~4ターンで決着がつくことも珍しくない(これは初期の環境を再現した「デュエル・マスターズ プレイス」のゲームスピードと比べると歴然とした差がある)。

"あの頃"の切札たちを活躍させたくてもなかなか難しいのが現実だ。

「G・ストライク」を得てゲームスピードに対抗?

そこに蘇るのが、新能力「G・ストライク」を得た"GS"を名を冠する歴戦のカードたちだ。

コロコロオンラインでも紹介されているように「デッキコンセプトに能動的に寄与するカードが受け札にもなる」ことで、現在のゲームスピードに対抗しつつ、これまでデッキ内で受け札として割かざるを得なかった枠を活用できるかもしれない

"GS"を名を冠してリメイクされるカードのみならず、現在のゲームスピードについてこれなかった他のカードたちにもチャンスが生まれる。 3月に前述した『超獣王来烈伝(ザ・キング・オブ・レジェンド)』、4月に構築済みデッキ『キングマスタースタートデッキ』2種、拡張パック『王来篇拡張パック第1弾 王星伝説超動(レクターズ・アンド・ディスペクター)』が発売されるデュエル・マスターズ。

新型コロナウィルス感染症拡大の影響でTCGなどのアナログ対戦ゲームは対面でのプレイが制限され、大会が中止になるといった厳しい状況が続いているが、リモート対戦の推奨やオンラインでの大会実施など、ユーザーが楽しめるよう努力が続けられている。

20周年を迎えるこれからの「デュエル・マスターズ」に期待したい。

絶対デュエマ!

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