押山清高に小島崇史ら　凄腕アニメーター集結『フリップフラッパーズ』無料配信

パピカとココナという2人の少女の冒険を描いたアニメ『フリップフラッパーズ』が、YouTubeで11月11日（水）まで無料公開されている。

アニメはプロデュースを手がけたインフィニットの公式YouTubeチャンネルで視聴できる。

監督の押山清高さんをはじめ、実力派のアニメーターが集った作品を、クリエイター視点で紹介していこう。

日アサに放送してもおかしくないアニメ『フリップフラッパーズ』

アニメ『フリップフラッパーズ』は、『天体のメソッド』や『Dimension W』を手がけたアニメスタジオ・Studio 3Hzが制作、2016年に放送されたTVアニメだ。

進路に悩む中学2年生・ココナが、フリップフラップという組織に所属する謎の少女・パピカと出会うことで、異世界「ピュアイリュージョン」を巡る冒険に巻き込まれていく。 フリップフラップとは別の組織に所属する少女の登場、物語の鍵を握る「ミミの破片」、そして「ピュアバリアー」「ピュアブレード」と魔法少女のように変身する少女たち。

キャラクターの躍動感や物語からは、日曜朝に放送されている女児向けアニメかのような印象すら感じさせる、物語を通じてキャラの成長を描くSF冒険譚だ。

押山清高、小島崇史ら多彩な才能の集まった『フリップフラッパーズ』

監督をつとめたのは、本作はTVアニメ初監督となったアニメーター・押山清高さん。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』や『借りぐらしのアリエッティ』、『スペース☆ダンディ』などに参加、最近では『デカダンス』でサイボーグデザインを担当している。

2017年には自身が代表となりアニメスタジオ・スタジオドリアンを設立。通常業務に加え、現場のノウハウを伝える「添削室」で後進の育成も行っている。 『フリップフラッパーズ』では、押山さんが絵コンテ・演出を担当したOP映像をはじめ、全編にわたって作画面をアニメファンはぜひ見ておきたいところ。

キャラクターデザイン・総作画監督の小島崇史さんは、映画『ドラえもんのび太の新恐竜2020』などに参加。OPでも作画監督を担当しており、グリグリと動くキレのあるアクションや演出は必見だ。

『呪術廻戦』ED映像で注目の五十嵐祐貴も参加

さらに、現在放送中のアニメ『呪術廻戦』で、EDの作画を1人で手がけたことで注目された五十嵐祐貴さんの名前も確認できる。 五十嵐さんはその後『モブサイコ100』や『ボールルームへようこそ』など、作画のクオリティーが高いアニメに関わっており、『フリップフラッパーズ』のアニメーションの素晴らしさには納得しかない。

ちなみにOP映像の原画では、元スタジオコロリドのアニメーター／イラストレーター・新井陽次郎さんも参加している。

ほかにもコンセプトアートを担当したtanuさん（『TARI TARI』のキャラクター原案）をはじめ、クレジットを見るたびに「あの作品で見たことがあるかも！」と気がつく実力派のクリエイターたちが集った『フリップフラッパーズ』。

『SHIROBAKO』や『映像研には手を出すな！』などアニメの制作に焦点を当てた作品がヒットする中、クリエイターの仕事という観点で見るとまた違った面白さがあるかもしれない。

／#フリフラ_アニメ 無料配信‼️
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な、なんと…
フリップフラッパーズ全話が期間限定にてYouTube配信開始！！！

🌟2020年11月11日まで🌟https://t.co/7wIrJDUAFg pic.twitter.com/QbNhBbkeQm

— TVアニメ「フリップフラッパーズ」公式 (@FLIP_FLAPPERS) October 12, 2020