異例「ニコニコネット超会議」夏にも開催　ドワンゴ代表「最高の夏を一緒に」

ドワンゴが展開する「ニコニコ超会議」のオンライン版「ニコニコネット超会議」が、4月の開催から早くも帰ってくる。

8月9日（日）～16日（日）の8日間、「ニコニコネット超会議2020夏」が開催される。「超会議」としては異例の年2回開催が決まった。

また「ニコニコ超会議」の出張版として毎年夏から秋にかけて全国で開催してきた「ニコニコ町会議」が、同イベント内でネット開催される。

リアルは中止、急遽立ち上がった「ニコニコネット超会議」

新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で中止になった「ニコニコ超会議2020」に代わり立ち上げられたネットイベント「ニコニコネット超会議」。

4月12日から19日まで開催された「ニコニコネット超会議2020」では、niconicoの公式サイトをネット超会議会場に設定して開催された。 当初幕張メッセで予定された企画をはじめ、中止が相次いだ様々なエンターテインメントが集結。期間中のネット総来場者数は1638万1426人と過去最高を記録した。

終了から3か月、緊急事態宣言が解除されたとはいえ、新型コロナウイルスの終息は見えない。その中で、ネットの力を最大限に活用して夏を楽しめるよう、「ニコニコネット超会議2020夏」の開催が決まった。

初めてのネット開催となった「ニコニコネット超会議2020」では、ユーザーの皆様や関係各社の皆様、それぞれ大変な状況であったにもかかわらず多大なご支援をいただき、おかげさまでイベントは大成功を収めることができました。また、インターネットの祭典として、さらなる発展の可能性を見出すことができたと感じております。
新型コロナウイルスの脅威はまだまだ終息が見えず、不安な日々を過ごされている方も多いと思いますが、ニコニコネット超会議という”インターネットの居場所”を通して、これまでにない「最高の夏」を、皆様と一緒に作り上げていきたいと考えております。
ぜひ皆さん、今年だけの夏を、ニコニコと共に楽しみましょう！ 夏野剛（ドワンゴ代表取締役社長）さんコメント

早くも決まった2回目、注目されるドワンゴの手腕

超会議統括プロデューサー・横澤大輔さん（ドワンゴ 専務取締役CCO）は、「ネット超会議終了後」のKAI-YOUのインタビュー（関連記事）で、今後のniconicoおよびドワンゴが提供するサービスについて言及。

そもそも、新型コロナウイルス感染症の影響で会場での開催が中止・延期になったイベントの全てが、必ずしも本意ではないが止むを得ずオンラインで無料開催されているというわけではないと説明。

公演・イベントの生配信など、プラットフォーマーとしてこれまでも提供してきたドワンゴとしては、「そのようなライブやイベントに対して、ネットを使った“感動とマネタイズ”が両立した、新しいネットエンターテインメントビジネスのソリューションを提供をしていきたいと思います」と答えた。

「取り組みによって、事業者の方々はもちろん、その先にいるユーザーさんの力になりたい」と語っていた横澤さん、早くも2回目が決まったネットイベントにおけるドワンゴの手腕が注目される。 すでに「超歌舞伎 Supported by NTT」や「第5回スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会」、初音ミクのオープニングライブ、小林幸子さんと松岡充さんによるテーマソングの制作が決定。

リアルなイベントの中止が次々と決まり、ぽっかりと空くかのように思えた夏。横澤さんいわく「ゼロからつくり直した」ネットイベントである「ニコニコネット超会議」。その第2回目となる「ニコニコネット超会議2020夏」は、春からどのような進化を遂げるのだろうか。